ラオスで進む中国の乱開発 パワーの源は絶倫キングコブラ酒!?

2018年04月26日 16時30分

これがキングコブラ酒

【アツいアジアから旬ネエタ直送「亜細亜スポーツ」】アジア各地に投資し開発を進める中国に、いわば侵食されつつあるのがラオスだ。特に国境の町ではラオス北部と中国を結ぶ山岳鉄道の工事が急ピッチで進み、乱開発が行われている。その労働者も、彼らが食事する食堂の店員もホテルのスタッフもすべて中国人だ。

 ラオス北西部でも同様に中国が巨額投資している。メコン川とその支流を挟み、ラオス、ミャンマー、タイの3か国が国境を接する通称「ゴールデン・トライアングル」だ。この地域のミャンマー側はかつて「麻薬王」と恐れられたクン・サーが支配し、ケシの栽培とアヘンやヘロインの密売で巨財を成していた。

 だが、今や平穏な観光地。タイ側では国境を越え、ラオスに行くミニツアーが旅行者に人気で「ボートは一隻500バーツ(約1600円)から。イミグレーションにパスポートを預け、メコン川を渡るんですが、対岸のラオスはどこも中国語だらけでビックリする」と参加した日本人旅行者。

 地元のラオス人はこう嘆く。「メコンに面して港を造ったのも中国で、毎日たくさんの船が中国雲南省から貿易にやってくる。250キロほどメコンをさかのぼれば中国だからね。イミグレーションなどを整備したのも中国だし、ホテルやレストランも多いがすべて中国人経営。ここら一帯は中国が99年間、租借することになってしまった。政府はラオスの国土を切り売りしているようなもの」

 港からさらにメコン川を下ると、巨大ビルの建設現場が見えてくる。その後ろには無数の高層ビルが立ち並ぶ。大河とジャングルが広がる中で異様な光景だが、これも中国によるもの。カジノを中心とした観光都市をつくり上げるのだという。
「カジノの客はすべて中国人。高層ビルはコンドミニアムだが、ほとんど人は住んでない。投資物件になってるだけ。中国政府が開発を続けているうちは値上がりするからね」とは地元民。中国はラオスで乱開発をし、バブルをあおっているのだ。

 ボートツアーは最後に中国がつくった観光村に立ち寄る。ラオスの民族衣装や工芸品、たばこなどが売られ、人気なのはラオスでも珍しいキングコブラ酒。「地元のウイスキーにコブラを漬け込んだもので、下半身に絶大な効果がある。食前酒として1日3回飲めば、性機能は一気に改善、向上する。3時間ずっとたちっぱなし」と売り子は胸を張る。中国人旅行者は、中でもオオトカゲとサソリをまぜたものを大量購入していくんだとか。これが中国人の“開発パワー”の源か!?(室橋裕和)

☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、4年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「海外暮らし最強ナビ・アジア編」(辰巳出版)。