ナスカの地上絵“新作”に宇宙人の姿も?

2018年04月12日 08時00分

 南米ペルーの世界遺産・ナスカの地上絵の“新作”が考古学チームによって発見され、米誌「ナショナル・ジオグラフィック」が報じて話題になっている。その数は50以上にも上り、発見した同チームによると、これまでの地上絵が描かれたナスカ文化より前の、パラカス文化やトパラ文化に属する時代に描かれたとみられる。しかも、図柄はほとんどが戦士で、これまでのハチドリ、サルなどとはまったく違うテーマが特徴。UFO専門家からは戦士ではなく、宇宙人の可能性もあるとの見方も浮上している。

 新発見のきっかけは、2014年に環境保護団体が地上絵の付近で抗議活動を行い、地面を損傷したため、ペルー政府がジョニー・イスラ氏ら考古学者によるチームを結成し、調査させたことだった。

 米国の宇宙考古学者サラ・パーカック氏は衛星画像を駆使し、考古学遺跡の発見や保護を行う「グローバル・エクスプローラー・イニシアチブ」を設立し協力した。衛星画像でナスカの隣接地に地上絵らしきものを見つけたため、17年12月にペルーの考古学者、ルイス・ハイメ・カスティリョ・ブテルス氏が現地を訪れ、ドローンで調査したところ、50以上の古代の地上絵を新たに発見した。

 カスティリョ氏らは「ナスカ文化より古いもので、ほとんどが戦士の絵です。ナスカ文化より前の紀元前500年~西暦200年のパラカス文化やトパラ文化に属する」と語っている。

 新たに発見された地上絵は、頭に飾りのようなものを付けた戦士が描かれ、曲線も目立つ。これまでの地上絵は直線や幾何学模様でハチドリなどが描かれていたが、芸術的なテーマや描く手法が違っていることがわかる。

 有名なナスカの地上絵は、紀元前200年ごろ~西暦800年ごろのナスカ文化の時代に描かれたと確定している。180メートルのイグアナなど、巨大な地上絵は上空からしか全体像が確認できないため、宇宙人が描かせたのではないかという推測がUFO研究者から出たことさえある。

 しかし、ドイツの数学者マリア・ライへ博士の研究では、縄と杭と石を使い、小さな絵を等倍する形で巨大な絵をうまく描けることが実証されている。

 ナスカに残る地上絵は1000以上。その地上絵の意味や目的などは、雨乞いの儀式と関係があった可能性も示されているが、描かれた正確な理由は分かっていない。

 新たな地上絵が見つかった場所は世界遺産に指定された地区に含まれており、研究者チームはペルー文化省に登録して保護に取り組みたいとしている。他にも地上絵が描かれているとみられる場所が数百か所あり、さらなる発見にも期待がかかっている。

 今回発見された古い地上絵は、神秘的でUFO研究者を喜ばせている。

 UFO研究家の竹本良氏は「ナスカの地上絵はハチドリ、サル、ヒト等、自然の生命がテーマであった。今回、見つかったのはパラカス文化やトパラ文化の地上絵とされる。山腹に描かれたもので、ふもとの村からかすかに見える。戦士の絵がほとんどだというが、UFO研究家の目から見ると、戦士どころかそれが宇宙人にも見えてしまう。戦士なのか、宇宙人なのか。目を凝らしてチェックしていきたい」と指摘している。

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