カラオケ評論家が教える「若者にウケる曲」

2018年04月06日 18時00分

NMB48の山本彩

 入社や異動に伴う歓迎会でカラオケを楽しむこともあるだろうが、気になるのが若手からの視線。「何を歌えばいいんだろう?」と、毎年のごとく頭を悩ませている人も多いのでは? そこで日本で唯一のカラオケ評論家として活躍する唯野奈津実氏に曲選びや歌い方のコツを伝授してもらった。歓迎会だけではなく、スナックなどで若い女性を前に歌う際にも役立つはずだぞ。

<選曲のコツ>歓迎会という性質上、新入社員などの若手社員が多い場かと思いますが、あまり若者にこびすぎた選曲はむしろNG。たとえば米津玄師さんなど、若者に人気の歌手の曲を頑張って歌ったとしても、うまくなければ「おじさん、無理しちゃって…」と逆に引かれてしまいます。

 最近の曲を歌うのであれば、世代を問わず幅広く知られている曲がベストです。例えば星野源さんの「恋」は、すでにヒットしてから1年以上たっていますが、まだまだイケると思います。“恋ダンス”は無理にやらなくてもOK。場が盛り上がれば、ノリの良い若手社員が自然に踊ってくれます。やや難しい曲ですが、ぜひチャレンジしてみましょう。

「最近の曲は分からない…」という方にもとっておきの懐メロがあります。沢田研二さんの「勝手にしやがれ」あたりは時代を感じさせない名曲ですので、現代の若者が聴いてもカッコ良いと思ってもらえるはず。ただし「帽子投げ」など、おじさんにしか分からないネタは内輪ウケになってしまうので封印しましょう。

 表にもまとめた通り、大前提として、最新曲でも懐メロでも「世代を超えて支持される曲」を選ぶのがコツです。最近では、ユーチューブなどの動画サイトなどを通して一昔前のヒット曲に親しむ若者も増えてきていますので案外、おじさん世代のヒット曲が通用する場合もありますよ。思いきって青春時代の流行曲を、今の若者に伝えるような気持ちで歌ってみても良いかもしれません。

<気をつけたい行動>基本的なことですが、歓迎会ですので周囲を無視して自分だけが気持ち良くなるのはNGです。自分の世界に入り込み、目を閉じてラブバラードを熱唱するなんてもってのほか。せっかくの会がしらけてしまいます。

 ちなみにバラードは熱唱ではなく淡々と歌うのがベスト。歌詞自体に思いが詰まっているので、素直に歌うだけで十分、世界観が伝わります。逆に気持ちを込め過ぎると重たい歌になってしまうのでご注意を。

 また、たばこを吸う方の場合、喫煙時の周りへの気遣いは重要なポイント。最近は喫煙習慣のない若者が増えてきているので、カラオケルームのような個室での喫煙は不快に思われがちです。店内の喫煙スペースを利用するなど、分煙マナーを心がけましょう。

 あと、お酒が入ったことで会話がつい大声になってしまうのにも気をつけたいところ。肝心の歌の邪魔をしてしまいます。ドリンクを頼む際にも、間奏中や選曲の合間に行うなど、歌っている人への配慮は常に意識しておくべきです。こうした気遣いのあるなしひとつで、新入社員は会社や組織を判断します。せっかくの歓迎会、これから気持ち良く働いてもらうためにも、しっかりと社会のマナーを示しておくと良いでしょう。

★厳選!プロのオススメ曲(曲名・歌手・歌う際のポイント)

・恋(星野源)=リズムが速くて音程もやや取りづらいので意外と難しいが、歯切れ良く歌うのがコツ。歌う前に原曲をじっくり聴き直しておくとよいでしょう

・空も飛べるはず(スピッツ)=若い世代からも支持される一曲。あまりボーカルの草野さんのまねにならないように、自分なりの歌声で歌詞をとつとつと語ると伝わります

・桜(コブクロ)=2人で歌うときにお互いに張り合って歌うとバランスが崩れるので注意。あらかじめメインパートとハモリパートの役割分担をしておきましょう

・365日の紙飛行機(AKB48)=NHK朝ドラの主題歌としても有名で、男性が歌っても意外としっくりきます。男性が女性曲を歌う時はキーを6個程度下げると歌いやすいです

・勝手にしやがれ(沢田研二)=現代でも通用する懐メロのひとつ。若い世代に曲のカッコよさが伝われば一目置かれること間違いなしです

<歌ウマ!のためのもうひと押し>たまにサビのラストを必要以上に伸ばして歌う人がいますが、NGです。歌っている人は気持ち良いかもしれませんが、聴き手からするとしつこい歌に映ります。

 逆に、サビのラストで早々に気を抜いて歌い終える人がいますが、これもNG。歌い終えで音程が不自然にブレてしまうなど、聴き手からするとだらしのない歌に映ります。

 いずれの場合も、語尾をどこまで伸ばすかをあらかじめ決めておき、そこまでは気を抜かずにしっかり丁寧に伸ばしましょう。語尾の歌い終え(着地)を大事にすることで、歌がぎゅっと引き締まり、聴き手にも程よい余韻を残すはずです。