愛知「はだか祭」死亡事故も来年続行 参加者に求められるストイックな覚悟

2018年03月17日 17時00分

 愛知県稲沢市の国府宮(こうのみや)神社で2月28日に行われた「はだか祭」で、約2000人の参加者ともみ合い、心肺停止状態となった同市の男性(40)が、入院先の病院で15日に死亡したことがわかった。

 ふんどし姿の「裸男」たちが厄落としのため激しくぶつかり合う奇祭として知られ、「神男」に触ると厄が落ちるとされる。男性は参道で心肺停止状態となり救急搬送。死因は低酸素脳症とみられる。

 神社は参加者に「裸になる行為には危険が伴う」と体調の自己管理を求めている。

 神社によると、日本赤十字から派遣された医師1人、看護師3人を含む計16人や、救急車などの救護態勢を整えていた。2003年にも死亡事故が起きたものの、遺族から訴訟など起こされていない。以前は危険性の高い「神男を捕まえる」方式が取られていたが、安全への配慮から現行のスタイルに変更された。

「767年から続く伝統行事で地域の方も楽しみにしている。来年も粛々と進める」(同神社)

 市の観光の目玉でもあり、続けることは既定路線だ。

 同じ裸祭では、岩手県奥州市の「黒石寺蘇民祭」が有名だ。クライマックスの「蘇民袋争奪戦」は早朝5時に約110人の男らが体をぶつけ合う。今年も2月に夜を徹して行われたばかり。

 保存協力会事務局は「蘇民祭にすり傷や打撲は付き物だが、亡くなった方は出ていない。参加者は激しい祭りであることを十分理解している。事前に細かい注意を伝えていない」とする。全国の裸祭の参加者はストイックに安全性の確保と健康管理が求められていく。

 なお、蘇民祭は08年のポスターにうつる胸毛の立派な男性が「不快感を与える」として大騒動に。「ゲイ男性が多く集まる祭り」とも指摘されてきたが「あれ以降、騒ぎになることはない。ゲイの方が来ているかはわかりかねる」(事務局)とのことだった。