森友文書改ざんで加計問題にも疑惑 開示文書“のり弁”部分削除のナゾ

2018年03月16日 17時00分

 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書改ざんを巡り、自殺した財務省近畿財務局の男性職員が、上からの指示で「書き換えをさせられた」との内容のメモを残していたことが分かった。検察は職員が本省から改ざんを指示されたとみて詳しい経緯を調べるとみられる。

 また、森友学園関連の決裁文書改ざん問題を追及する野党6党の合同ヒアリングで同日、議員側が内閣府に対し、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関する文書の内容に改ざんがなかったかをただした。文書は新設予定地の愛媛県今治市が作成。内閣府は「市の責任で作られた文書で、内閣府として関わっていない」と回答した。

 野党が指摘した文書は、今治市職員が2015年6月に内閣府で開かれたワーキンググループに出張した内容を菅良二市長(74)に報告した「復命書」。地元の市民団体が情報公開請求し、16年12月に一部が黒塗りで開示された。その後、別の内容で請求した際に、17年6月に作成者や日付が同じ復命書が全面開示された。市民団体によると、黒塗り部分などが削除され、表紙から議事録まで4ページあったものが2ページに減少。印影の場所が違うものもあった。

 野党はこの日、国会内で開いた各省庁が出席した合同ヒアリングの中で、問題の復命書を公開。野党は「内閣府は、今治市に送ったメールの中で『安倍首相の親友の加計さん(孝太郎・学園理事長)の部分は“のり弁”(黒塗り)にしろ』と指示を出したのか?」と、加計文書問題担当の内閣府参事官に質問。担当者は「私どもは、承知していない」と答えるにとどめた。

 与党側からも「国会は再開(正常化)される見通しだ。安倍内閣は、森友に加計が加わったら政権が持たない…。説明責任を果たせば別だが…」と声が上がった。

 国会の審議では「なぜ、のり弁にする必要があったのか?」と安倍内閣に追及する方針だ。