森友問題スクープ“消された”朝日 プーさんにあやかる安倍首相と皮肉

2018年03月03日 17時00分

 平昌五輪のフィギュアスケート男子で連覇を達成した羽生結弦への国民栄誉賞授与を巡って、安倍晋三首相と因縁関係にある朝日新聞が場外バトルを繰り広げた。

 羽生への国民栄誉賞授与は、連覇を達成した直後に安倍首相が「手に握ったみかんを握りつぶしそうになった」と生電話するほどの喜びようだったことから、すぐさま政府内で持ち上がっていた。すると2日に読売新聞が1面で「羽生選手 国民栄誉賞」とスクープ。これを受けて、菅義偉官房長官が同日午前中の会見で正式に授与検討を表明した。

 国民栄誉賞は時の首相の専権事項で、“人気取り”の側面があるため、これまでも散々、その是非が論議されてきたが、今回かみついたのは朝日新聞だ。同日夕刊で羽生への賞授与検討を伝えたが、「素粒子」のコラムで「困った時の国民栄誉賞か。安倍政権が羽生結弦選手に授与へ。リンクにあふれるくまのプーさんにあやかりたく。」と皮肉った。

 森友学園報道を巡って安倍首相は、同僚議員のSNSで朝日新聞を批判するなど因縁バトルは過熱していたが、今回の国民栄誉賞発表はまさに絶妙のタイミングだった。

「朝日は森友学園を巡る国有地払い下げ問題で財務省が文章を改ざんした疑いを同日の1面でスクープした。これで永田町はハチの巣をつついたような騒ぎで、参院予算委もこの話で持ちきりとなったが、世間的には羽生の国民栄誉賞でオメデトウ一色。安倍首相が読売へリークしたかどうかはともかく、朝日としては、してやられたの思いだったでしょう」(永田町関係者)

 政権が情報操作で、メディアを操る手法は「スピンコントロール」といわれるが、今回は安倍首相が羽生に負けず劣らずの“金メダル級スピン”を見せたともいえそうだ。

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