中国発!“殺人ダニ”の恐怖度

2013年02月03日 11時00分

 治療法のないウイルスを持った“殺人ダニ”の犠牲者が出た。これまで中国で発病が報告されていたダニ媒介のウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による、日本で初の死者が出てしまった。有効な治療法がないという不気味な病気。これから暖かくなるとともに出てくるダニとそのウイルスの“恐怖度”を専門家に聞いた。

 厚生労働省によると、SFTSにより亡くなったのは、山口県の成人女性。昨年秋に発症し、1週間で死亡した。ダニが媒介する新しい感染症は、中国で2009年ごろから報告されている。国立感染症研究所によると、患者には最近の海外渡航歴はなく、ダニによるかみ痕も見られなかった。ウイルスはこれまでマダニの仲間のフタトゲチマダニとオウシマダニから見つかっている。病気の初期症状は発熱や嘔吐、倦怠感、食欲減退、頭痛などインフルエンザに似ているが、病名の通り血液中の血小板や白血球の減少が特徴。有効なワクチンや治療法はまだない。中国で11年に発表された研究によれば、致死率は10~30%という。

 同研究所によれば「ダニにかまれた際に、吸血されて腫れたり、ダニが傷口に付着することもある。だが、腫れなかったり(ダニが)落下することも多いので気づかない例が比較的多い」。また、健康体ならば感染しにくい、ということもないから恐ろしい。

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