MISOブームで世界中に輸出拡大

2018年02月08日 07時10分

 古来、庶民に親しまれている日本のみその輸出が伸び続け、世界各地で“MISOブーム”が起こっているという。

 経済産業省の統計によると、みその輸出量は約40年前には1012トンだったが、2010年には1万トンを超え、17年は1万5000トン以上となり、売り上げも30億円以上になったという。

「日本国内でのみその出荷、消費はここ数年、減少傾向ですが、輸出は年々増えている。海外で日本食レストランが急増しているのが大きな要因でしょうね。健康志向の高まりで、海外では和食がブーム。調味料のしょうゆや塩とともにみその輸出が40年間で約15倍。世界で“MISOブーム”が起きてますよ」(フードライター)

 農林水産省によると、海外の日本食レストランは06年に2万4000軒だったのが、17年には11万8000軒。約5倍に急増している。
「世界的な健康志向の高まりに加え、13年にはユネスコが和食を無形文化遺産に指定した。訪日外国人の日本国内での和食体験の口コミが影響しているようです」(経済ジャーナリスト)

 経産省によると17年のみその輸出先は北米とアジア地域が全体の7割を占めている。「輸出量が最も多い米国では業界最大手のマルコメがロサンゼルスの工場で現地生産するほどです」(前出のフードライター)

 次いで韓国、中国、タイ、台湾とアジア圏が続くが、意外な国も多い。

「EU圏のフランスや英国、オランダでも輸出が増えてます。EU圏では、チーズやワインなど発酵食品を日頃から口にするため、発酵食品のみそを受け入れやすい土壌がある。この他、輸出先として中東諸国のサウジアラビアやカタールもあります」(経産省関係者)

 メーカーの海外向け商品開発も進んでいる。中でも注目を集めているのが業界3位の「ひかり味噌」(長野県)だ。

「オーガニック(有機)みそとしてEU、米国農務省の認証を取得し、赤、白、減塩、西京、だし、玄米、豆豆腐と商品を揃えて、アジアやEUでロングセラー商品になってます。さらにイスラム教の戒律に従って調理・製造されたことを証明するハラル認証も業界初で12年に取得しています」とは料理研究家。

 世界の“MISOブーム”は、今後も拡大しそうだ。