ゴディバ「義理チョコやめよう」でブラックサンダーどうする?

2018年02月07日 07時15分

義理チョコの代表格ブラックサンダー。画像は限定品の「ブラックサンダー大 金粉」

 バレンタインデーが1週間後に迫る中、高級チョコ「ゴディバ」が発信したメッセージ「日本は、義理チョコをやめよう」が話題だ。義理チョコの風習を煩わしいと思っていた男女問わず「よくぞ言ってくれた!」と快哉を叫んだが、一方で30円のチョコ「ブラックサンダー」を「一目で義理とわかるチョコ」として大々的に販売する有楽製菓(東京都小平市)は「日本の義理チョコ文化が続くことを願う」とした。

 今月1日、日経新聞に「ゴディバジャパン」の広告が掲載された。

「バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます」と切り出し、義理チョコをあげることが負担になっているとして「もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。いや、この時代、ないほうがいい」と強いメッセージを発した。

 義理チョコを渡す側も負担だが、ときにはお返しを用意する側も負担に感じている現状が確かに存在する。広告への反響は大きく、男女から「よく言ってくれた」という声が湧き上がっている。

 その一方で、気になるのは、義理チョコと明言してはばからない30円のチョコ「ブラックサンダー」の存在だ。売れなくなってしまうのでは…。

 だが、有楽製菓も黙っていなかった。さっそくツイッターで「よそはよそ、うちはうち。みんなちがって、みんないい」とつぶやき、控えめにゴディバをけん制した。

 見方によってはゴディバがブラックサンダーに“ケンカ”を売ったように見えなくもないが、本紙の取材に改めて応じた有楽製菓広報の山崎美沙さんは「とんでもない。“義務チョコ”と呼ばれて、女性が負担に感じている背景も理解している。広告に意見するつもりも毛頭ございません。広告にもありましたが『いやな気持ちで送るのはやめよう』という考えは、我々も同じです」と語る。

 同社では義理チョコを日本独自の「感謝を伝える文化」と捉える。会社には「義理チョコなんてなくていい」「30円でももらうとうれしいよね」と賛否両論の意見が届く。

 現在は東京駅で「義理チョコ専門店」(14日まで)を開設し限定品「ブラックサンダー大 金粉」などを販売している。ゴディバの広告掲載以降も義理チョコを求める人は多い。

「今年のバレンタインは平日なこともあり、おかげさまで大変好調」だという。

 最近では本命チョコと義理チョコのほか、自分へのご褒美の「自分チョコ」も登場しているが、日本国内では本命と義理のどちらが売れているのだろうか。

 山崎さんは「データはありませんが、本命のほうが売れてほしい」と話す。その一方で、いつか本命に昇格したい? という問いには「いいえ。本命は本命で。ブラックサンダーは義理チョコの立場を崩しません。義理チョコ文化はなくならないでほしい」と答えた。

 義理チョコメーカーも、本命チョコが多くの人に手渡されることを願っていた。さて、あなたがもらうチョコはどちらだろう。