北の核実験で「南北関係さらに悪化」も

2013年01月30日 10時00分

 長距離弾道ミサイル発射を受けて国連安全保障理事会が採択した制裁決議に猛反発した北朝鮮の金正恩第1書記は、3度目の核実験をいつでも強行できる準備を整えた。軍最高司令官の正恩氏は26日に国家安全外交会議を招集した際、「強度の高い国家的重大措置を取る断固たる決心をした」と朝鮮労働党や朝鮮人民軍の側近7人に伝えた。

 日本の政府関係者は正恩氏による核実験“Xデー”に備えて警戒を強めている。

「一時、米国と交渉の余地を残すため、核実験の時期を遅らせる期待もありました。だが、オバマ大統領は北朝鮮の瀬戸際外交のたびに交渉する悪習を断ち切る姿勢で、安保理の制裁決議に賛成した。正恩氏は核実験を引き延ばせば弱気な指導者と見られることを嫌う。決断した以上、遅らせる理由はない。いつでも核実験は強行できる」と政府関係者は指摘した。

 Xデーはいつなのか。来月16日の父親の故金正日総書記の誕生日が有力視される中、一方では今月30日に行われる予定の韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」打ち上げに合わせて決行するのではないかといわれる。

「過去2回の核実験から考えると、1回目の2006年は発表から6日後、2009年は26日後に決行されました。ただ、北朝鮮は歴史的な記念日にこだわるから、8年前に核保有宣言した2月10日か、今月30日の韓国の人工衛星搭載ロケット打ち上げに、あえて合わせるかもしれない。お祝いムードの韓国市民をギャフンとさせられますからね」(平壌情勢に詳しい関係者)

 正恩氏が韓国初の人工衛星ロケット打ち上げ日にわざと核実験を決行したら、南北関係の悪化はピークになることが予想されている。