【平昌五輪】氷点下20度の屋根なしメーン会場、ぼったくり宿…本当に大丈夫か

2017年12月27日 07時30分

平昌五輪で開閉式が行われるスタジアム(ロイター)

 羽生結弦(23)、宮原知子(19)らフィギュアスケート日本代表も決まり、いよいよ韓国・平昌五輪ムードが高潮…と言いたいところだが、現地はさらに“お寒い”ことになっている。盛り上がりのなさなどがかねて指摘されていたところに加えて、大国・ロシア選手団が大会から除外されて注目度もダダ下がり。周辺の宿泊施設が相次いでぼったくり価格にしたことで、海外からの客足は遠のく一方…。開幕が迫る中、本当に大丈夫なのか。

 来年2月9日から25日まで行われる平昌五輪までいよいよ2か月を切った。パラリンピックは3月9日から18日まで行われる。

 日本では24日のフィギュアスケート全日本選手権終了後、男子は羽生、宇野昌磨(20)、田中刑事(23)、女子は宮原、急成長を遂げている若手の坂本花織(17)を日本代表に選出。メダルの期待は高まる。一方、選手団を受け入れる現地はこれまでも言われてきたように、全くと言っていいほど盛り上がっていない。

 冬季五輪で無類の強さを誇るロシアがドーピング問題で国際オリンピック委員会(IOC)から、平昌五輪から除外の処分を受けた。条件を満たせば個人出場は認められるものの、誰が出てくるかは不透明で「王者のいない冬季五輪」にもなりかねない。

 韓国の“お国柄”も五輪に水を差している。

 会場周辺の宿泊料金が軒並み高騰。多少の値上がりなら仕方ないが、韓国の場合はこれみよがしに定価の5倍以上の“ぼったくり価格”を打ち出す業者が続出した。

 その結果、キャンセルが相次ぎ、一時は「予約が取れない」という盛況ぶりから、閑古鳥が鳴く始末。平昌のある韓国北東部・江原道は法外な値段を付けた宿泊業者に対して、税務調査や建築法に基づく指導を実施すると発表したが、法的拘束力はないため効果があるかは微妙だ。

 韓国事情に詳しいライターは「行政指導で現在は1泊1万5000円台に落ち着いたが、業者のなかにはシーツ交換代やらテレビ視聴代やらで儲ける作戦に切り替えた連中もいる。ぼったくり価格でも泊まる人は泊まりますから。羽生選手のファンは、経済的に余裕のある方が多いので、いいカモですよ」と話す。

 韓国伝統の犬食も物議を醸している。1988年のソウル五輪時には、海外の動物保護団体が犬の食用を禁止しなければ韓国製品の不買運動を展開すると表明。これを受け、ソウル市内にある犬肉レストランは閉鎖されたが、今回はまだ具体的な対応は定まっていない。

「犬食文化は欧米諸国から非難の対象となっている。韓国民は『五輪と犬肉に何の関係があるんだ!』と反発していますが、犬肉は抗生物質まみれで食べた観光客への健康被害も危惧されている」(同)

 リアルにお寒いのは開閉会式が行われるメーン会場だ。平昌オリンピックプラザは予算削減のため屋根が設置されておらず、寒さと雨、雪を避けることができない。先月上旬に同所で行われた韓国歌手のコンサートでは、低体温症で救急搬送される観客が続出。韓国メディアによると、吹きっさらしの会場は、氷点下20度まで下がることもあるという。

「五輪期間中は警備の関係上、会場に持ち込んでいいのはカイロと毛布のみ。これでマイナス20度をどうしのげというのか。開閉会式に出る選手も寒さとの闘いになる。凍死する人が出ないか心配ですよ」とはテレビ関係者。

 加えていつ暴発するかわからない北朝鮮の脅威もある。11月に国連総会で大会前後の停戦が決議されているが、相手は金正恩朝鮮労働党委員長だ。

「米国を筆頭に各国首脳が一堂に集まる機会を狙って、金正恩が新たな挑発に出る可能性もゼロではない」(軍事ライター)

 開幕まで残り2か月を切ったが、不安が解消されることはない――。