日経本社トイレで男性が謎の爆発死 株で大損の“自爆テロ”か

2017年12月22日 17時00分

日経ビル本社を捜索する捜査員

 日本経済新聞社本社ビル(東京都千代田区大手町)の2階トイレで21日午前10時50分ころ、火災が発生した。

 男子トイレに入った女性清掃員が「ボン!」という爆発音を聞き、火柱が上がった個室から、意識不明の男性が発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。遺体は損傷が激しく身元を特定できる所持品もないという。2階は喫茶店や書店などが入っており、ビル内で勤務する人が持つIDカードがない一般人でも自由に立ち入れるスペースだった。

 日経広報部によると「爆破予告などは把握していない」とし、社員の安否確認を調査している最中だという。

 ビルで働く人は「館内放送で『エレベーターが停止したのでしばらく利用できません』という案内があった後『火災です、火災です』と警報が鳴った。誰も焦って避難していなかったし(火元を)見に行ってもいない」「エレベーターからこげ臭いにおいだけはした」などと話した。

 火元のトイレで男性が意識不明のまま見つかった状況から、事故や焼身自殺を図ったか、もしくは株で大損するなどして日経に逆恨みを募らせた末の“自爆テロ”の可能性もないとはいえずナゾは深まる。

 トイレ内の自殺といえば2010年にはNHK解説副委員長が局内で首つり自殺した。12年にはニッポン放送の元人気アナがフジテレビ局内のトイレで首つり自殺した。男性が日経関係者で会社への不満から自殺した可能性もなくはない。

 だが、焼身自殺には個人的不満ではなく社会的なメッセージの場合が多い。

 2015年に走行中の東海道新幹線で焼身自殺した容疑者の男(71=当時)は周囲に年金制度への不満を訴えていた。14年に新宿駅南口で焼身自殺を図った男性は直前まで集団的自衛権容認への抗議活動をしていた。

 男性は何者なのか、なぜ日経ビルにいたのか。捜査の進展が待たれる。