急増する「つけ八重歯ガール」

2012年05月05日 18時00分

 今や空前の〝八重歯ブーム〟となっている。国民的アイドルグループ「AKB48」の板野友美(20)らの影響により「八重歯を付けたい」という女の子がデンタルクリニックに押しかけているという。

 

「今年に入って八重歯の施術希望の患者さんが急増し、今月は予約でいっぱい。虫歯の治療に手が回らないほど忙しい。OLやホステスさんもいるが、大半は10代後半から20代前半の女性。ともちんや昔の沢尻エリカさんに憧れて来院される方が多い。昨年から数百人に施術した」と語るのは、東京・六本木の審美歯科「PureCure」の増岡太郎院長だ。

 

 八重歯は海外では「ヴァンパイア・ティース」と呼ばれ、〝狼人間〟キバのように悪魔的なイメージで嫌われる。日本でも、よほど本人が気に入っていない限り「矯正すべきもの」との認識で、アイドルでさえいつの間にかなくなっているパターンがほとんどだった。

 

 ところが、最近は事情が変わったようだ。日本ではアイドルはもちろん、アニメやゲームの世界でも八重歯キャラは小悪魔的なイメージで人気を得ている。

 

 気になるのは、付け八重歯の正体。素材は、虫歯の詰め物に使うプラスチックで、歯科用の接着剤でくっつける。もちろん希望で削ってもらえるので形は自由自在。値段は約1万円とお手頃で、所要時間わずか30分という手軽さもあり、付け爪やエクステンションのノリで試せるのだ。

 

 もし飽きても歯科で外してもらえる。また、入れ歯安定剤を使えば自分で取り外しが自由。実際に八重歯を付けた女性は「加護亜依さん、辻希美さんの八重歯に憧れた。最初は違和感があったが、今は慣れて何ともない。自然に見せるため左右を不揃いにした」と話す。

 

 物珍しさから外国メディアも取材に訪れるなど、世界の注目度も意外に高い。