麻生発言 ネットでは「正論」

2013年01月24日 16時00分

 財務相も務める麻生太郎副総理が終末期医療をめぐり「さっさと死ねるようにしてもらわないと」と発言したことで「安倍内閣の失言第1号」などとバッシングを浴びているが、ネット掲示板などでは「正論だ」と擁護する声も多い。

 麻生氏の発言が飛び出したのは21日午前の社会保障制度改革国民会議。高齢者などの終末期医療に関し「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃ、かなわない。しかも政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うとますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と述べた。

 麻生氏は午後「公の場で発言したことは、適当でない面もあったと考える。当該部分については撤回する」とした。

 この発言に終末医療専門家などからは「非常に乱暴な言い方」「医療費のことを先に持ち出すと、議論の中で何が大切か分からなくなる」などと批判が相次いだ。

 その一方、もともと麻生ファンが多い2ちゃんねるなどのネット掲示板では「現実問題を分かりやすく言っただけ」「年老いたオレの親も口癖のようにいつも言ってる」など麻生氏に賛同する声が多い。

 厚生労働省が2005年に公表した推計によると、死亡前1か月にかかる「終末期医療費」が年間約9000億円。終末期医療に詳しい専門家は「年間10兆円規模の高齢者医療費の10%前後で、一般の人が思っているほどウエートは高くない」と指摘する。だが、現状は死亡前1か月どころか、数年間も生命維持装置により生かされる後期高齢者の医療費は膨らみ続けている。