弾薬庫で喫煙した自衛官の言い分

2013年01月23日 16時00分

“弾薬庫”でベテラン自衛官が喫煙した! 超恐れ知らずの男なのか、抜けていたのか。追跡すると意外な事実が明らかになった。
 大分県の陸上自衛隊玖珠駐屯地は21日、火気厳禁の弾薬庫でたばこを吸ったとして、業務隊所属の1等陸曹(52)を同日付で停職15日の懲戒処分としたことを発表した。

 同駐屯地広報班長によると、1等陸曹は1979年に入隊し、勤続30年以上のベテラン。昨年9月2日午前2時40分ごろ、歩哨隊として24時間態勢で弾薬庫の警備に当たっていた際、職務を一時放棄して喫煙。持参していたコーヒーの空き缶に吸殻を入れて捨てた。

 次の警備担当者が空き缶を見つけ、上層部が調査したところ、隊員が「私がやりました。喫煙は最初で最後です。このようなことをしてしまい、深く反省しています」と認めたという。

 保全上の理由から弾薬庫にどれだけの火薬が保管されているかは発表されなかったものの、そんな場所で喫煙することの危険性は素人でも理解できる。映画「特攻野郎Aチーム」の命知らずなキャラクターでもない限り、やらないはずだ。

 実は弾薬庫とは文字通りの意味ではない。

「『弾薬庫』は広い敷地を指します。その敷地に、実際に火薬などを保管する施設『弾薬保管庫』があります」(広報班長)

 今回、隊員が喫煙したのは弾薬保管庫から約50メートル離れた屋外だった。弾薬庫出入り口には「火気厳禁」の看板が掲示されているものの、それだけ離れている屋外なら、一服くらい――なんて思いそうだが、そこは自衛隊。

「たばこに火が付いている以上、引火可能性を考えると吸ってはいけない」(同)から、やはり厳罰ものの行為。

 もちろん、同駐屯地には喫煙スペースが数か所設けられている。吸いたければそこで吸えばよい。実際に火薬に引火して爆発していれば停職15日どころの話ではなく、関係者数人の首が切られていただろう。