入れ墨問題から何も学ばぬ大阪市教委

2013年01月19日 11時10分

 大阪市立桜宮高校で先月、バスケットボール部主将の男子生徒が顧問の教諭から体罰を受け自殺した問題で15日、大阪市役所で橋下徹市長(43)も出席した教育委員会の会議が行われた。3時間20分の長丁場で橋下氏は同高の体育科の募集停止を示唆した。同バスケットボール部は無期限の活動停止が決まった。

 会議後の会見で橋下氏は「受け入れ態勢ができていないと判断している」と募集停止の理由を説明。原因究明が先決なのは当然で、自殺した生徒の通っていた体育科の募集停止もやむを得ない状況だが、教育委側は「多くの生徒が進路を決めており、影響が大きい」と難色を示し、21日まで結論を保留した。この市教委側の対応に、橋下氏は入れ墨問題にさかのぼって噛みついた。

「(入れ墨の)調査方法を校長に任せるのはいいんですが、教員の名前や所属や年齢の報告まで校長に任せた。これは危機管理がなっていない。プライバシーの問題とは別に把握するのは当たり前のこと」と怒り心頭だ。続けて「ガバナンス能力が体をなしていない。不適切な入れ墨調査のあり方だった」と切り捨てた。

 これに対して長谷川恵一教育委員長は「こういうリスク管理のときに、校長のマネジメントレベルを上げていくという観点もあるのでは。校長のレベルを上げたいので校長に任せた」と語ったが、体罰調査の不足など市教委の不備が露呈したばかり。橋下氏は「校長に任せること、教育委員会がガバナンスを効かせることの整理ができていない」とバッサリ。

 これに長谷川氏は「ガバナンスの問題についてはもう少しやらなければと思う」と明確な反論ができなかった。

 入れ墨問題のときにも議論のあった市教委の体質改善が、今度こそ成し遂げられるか。