今年7月、東広島市内で女子高生に「この辺に風俗店ない? お礼に下半身を見せてあげる」などと声をかけ、イチモツを見せつけようとしたとして、公然わいせつと県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕されたのは、広島県教育委員会主事だった。

 東広島署が4日に逮捕したのは、同委員会東部教育事務所の指導主事、酒巻宏文容疑者(50)。容疑は7月26日と31日の夕方、会合出席のために訪れた出張先の東広島市内の路上にマイカーを止め、車内でペニスを露出して、通りかかった若い女性らに見せつけようとした疑い。容疑を否認しているという。

 同署は「付近に風俗店はなく、当然だが高校生は店を教えてもいない。風俗の場所を尋ねただけでは犯罪ではないが『お礼に』とチャックを開けたことがわいせつな言動に当たる」と説明。女子高生は逃げたため、酒巻容疑者の局部を見ずに済んだが、その後「おちんちんを出したオッサンがいる」という目撃情報が複数寄せられたことから、チャックを開けただけでないのは明白だ。

 酒巻容疑者は家庭持ち。90年に中学の技術教員として採用され昨年、教育委員会に異動。職場の同僚は「驚いていまだに信じられない。親睦会でも深酒して下ネタを言ったり、脱いだりするような、くだけたタイプでもなく、実直な印象しかない」と困惑気味。露出趣味や風俗通いとは無縁に見えたという。

 公務員の露出狂といえば昨年、近鉄車内で女性を凝視しながら自分の乳首をいじる通称「乳首おじさん」としてネット上で話題を集めた栗東市職員が電車内で自慰をして逮捕された。「多くの露出マニアは『見せたい』欲求と『バレたくない』保身のはざまで闘っており、逮捕リスクの高まる通勤圏内は避ける人が多い」(事情通)

 酒巻容疑者は教員らを対象に、道徳や健康安全教育などの指導法をレクチャーする立場だった。教育現場を離れ、女子中学生との交流が減ったストレスだったのか。会合が多いという現職では、出張ついでに神出鬼没のご開チンを繰り返していたようだ。