日本絡みで言論と報道の自由なし 韓国「慰安婦本」著者に来月判決

2017年09月28日 17時00分

 韓国国会の女性家族委員会は27日、毎年8月14日を旧日本軍の慰安婦問題の記念日とすることを盛り込んだ「慰安婦被害者生活安定支援法」改正案を可決した。法案が近く本会議を通過し、来年からこの日が法定の記念日になることがほぼ確実になった。8月14日は、1991年に韓国で最初に慰安婦だったと名乗り出た故金学順さんが初めて公の場で被害を語った日だという。

 また、慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で、虚偽の事実により元慰安婦らの名誉を傷つけたとして名誉毀損罪に問われ、一審で無罪判決を受けた朴裕河・世宗大教授の控訴審が27日、ソウル高裁で結審した。判決は10月27日に言い渡される。

 朴氏は同書で帝国主義下での女性の人権侵害を指摘する一方、慰安婦の女性らは日本軍と「同志的関係」にもあったなどと記述。元慰安婦らの告訴を受け、検察が在宅起訴した。一審のソウル東部地裁は1月、元慰安婦らを中傷する意図は認められないとして無罪判決を言い渡し、検察が控訴した。

 韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「韓国に言論の自由、報道の自由はありません。特に日本絡みの事案ではこれが顕著になります」と語る。朴氏以前にも、日韓併合が韓国の近代化をもたらしたという内容の「親日派のための弁明」を書いた金完燮(キム・ワンソプ)氏は独立運動家の子孫から名誉毀損で訴えられ、罰金刑となった。また、慰安婦=性奴隷説を否定した李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学名誉教授は元慰安婦たちの前に引きずり出され、土下座を強要されたことがあった。

 但馬氏は「韓国の公式の歴史観では、韓国は日本帝国主義の侵略により文化、財産、土地、あらゆるものが収奪され、人民は塗炭の苦しみにあえいだ、ということになっています。その韓国は、魔女狩りが行われていた中世ヨーロッパの教会政治のような息苦しい“反日教”によって統治されており、反日教からすると異端の朴裕河教授は魔女に等しいのです」と指摘している。