お粗末!大雪なのにイベントPR

2013年01月15日 16時00分

 成人の日の14日、関東地方は急速に発達した爆弾低気圧のせいで大雪に見舞われた。首都圏は鉄道・空港がマヒし、多くの車がスリップや立ち往生する事態に見舞われ、交通事故や転倒などで大勢の負傷者が出た。そんな中、各行政が肝いりで始めたツイッターで、なんともお粗末な危機管理意識や対応を露呈してしまった。

 急速に発達した低気圧の影響で、関東甲信と東北の太平洋側は14日、広範囲で雪となった。都心や横浜では10センチ近い最大積雪で交通機関は大幅に乱れ、大規模な停電が発生。共同通信のまとめでは、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で雪により転倒するなどしてけがをした人は少なくとも262人。東京都内では成人式に出席した振り袖姿の女性が足元を気にしながら歩く姿も目立った。被害が拡大したのは、東京では「23区で積雪になる可能性は小さい」(午前5時46分発表)としていた気象庁の予報が外れたのに加え、各行政の対応の鈍さがあった。

 大雪の勢いが弱まった夕方以降になって、猪瀬直樹都知事(66)のツイッターは、都内の交通情報や積雪に注意喚起する都の関係各所のつぶやきであふれ返った。猪瀬知事は就任後、ツイッターを使った情報発信の強化を発表し、関係各所にアカウントを持たせていた。

 しかし、都心で雪が降り始めた午前10時過ぎ東京都防災部のツイッターでは「防災展最終日。新宿駅で雪が降ってきました。新宿駅にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください」とノンキにPR。

 同40分後に大雪注意報が出され、雪の勢いが増した14時過ぎには「積雪で防災展は予定より早めに終了します」とイベントの告知が優先で、大雪への注意が発令されたのは18時を過ぎてから。当の猪瀬知事もお昼にワイドショーに生出演し、五輪招致のロンドン出張の成果報告に躍起となっていた。警視庁警備部防災対策課のツイッターも大雪注意報が出された後に「足もとが悪くなっているでしょうから、転ばないよう気をつけてください」とつぶやいたが、警視庁管轄で交通事故防止となるチェーンやスタッドレスタイヤの装着を呼び掛けたのは事故がひと段落した後の夜になってからというお粗末さだった。

 元東京消防官で災害研究家の金子富夫氏は「気象庁の予報が外れたにしても、降り始めた時点で尋常じゃないと分かるのに、対応が遅すぎる。休日だったのでまだ被害は最小限に済んだが、3・11の震災の混乱時と同じなのに、全く教訓から学んでいない」と危機管理意識の欠如を嘆いた。

 

 

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