韓国との仏像問題もこれで解決か クローン文化財で平和外交のススメ

2017年09月23日 17時00分

再現した法隆寺釈迦三尊像(クローン文化財)

 韓国もこれなら納得か。東京芸術大学は企画展「素心伝心 クローン文化財 失われた刻の再生」を23日から同大の美術館(台東区)で開催。

 同大開発の特許技術「クローン文化財」は、破損したり、劣化が進行した文化財の本来の姿を再現するもの。22日のプレス内覧会で、同大大学院教授の宮廻正明氏(66)は「模倣から超越へ。オリジナルを超える」と胸を張った。

 3次元計測などの最先端デジタル技術と、油絵などの伝統的アナログ技術を駆使。展示では法隆寺金色堂の焼損した壁画を再現して、釈迦三尊像も飛鳥時代の制作当初の姿に復元させた。

「素材や絵の具の科学的解析結果は一致する。複製画とは異なる」(前同)。素材だけでなく、質感や形状まで忠実に再現するほど“文化財のDNA”も一致させることが名前の由来だ。

 古い文化財は公開の需要があるが、公開すれば傷む。最上の保存方法は非公開だ。そこでクローンが活躍する。一方で「真正性」を疑う声も上がることだろう。宮廻氏は「この上野公園のソメイヨシノも(単一の樹を原始とする)クローンですけど、日本に根付いていて、多くの人が見に押しかける。我々のクローン文化財も将来的にはソメイヨシノと同様に見てもらえると思う」と明快に答えた。

 クローンには外交的に大きな役割も期待される。「世界に広がる流出文化財の問題は『返す、返さない』で戦争になるが、クローンで返せば平和的解決になる」と宮廻氏は言うのだ。

 日本の文化財流出といえば、長崎・対馬から盗まれて韓国に渡った仏像の問題が今も解決していない。

「この対馬の問題も、日本からクローンを送ってあげれば解決です。平和外交に使えますよ。クローン文化財は文化庁に紹介しているが、外務省はまだ反応がないので、報道で盛り上げてほしい」(宮廻氏)

 クローンが平和をもたらすか。