既婚の倉持麟太郎弁護士(34)とのダブル不倫疑惑が報じられ、民進党を離党した山尾志桜里衆院議員(43)が22日、地元の愛知県尾張旭市を訪れ、来月22日投開票が濃厚な次期総選挙に無所属で出馬することを表明した。

 午後2時25分すぎ、紺のブレザーに白のブラウス姿の山尾氏が支援者の集まる会場に到着。降車後、一礼すると、待ち構えた50人以上の取材陣が殺到し、現場は騒然となった。

 不倫疑惑を釈明した7日の会見は記者の質問を打ち切るなど、説明責任を果たしたとは言い難い。そのあたりを問われた山尾氏は「まずは地元の方々におわびと感謝と、決意の気持ちをお伝えしたいと思います」と答えるにとどまった。

 取材陣からは「不倫の説明がなされていない」「それでも出馬する気ですか?」と厳しい声が飛んだが、山尾氏は「会見で言ったことがすべて」とだけ答えた。もみくちゃにされながら、支援者の待つ会場に入って行った。

 関係者によれば「山尾氏は集まった支持者と笑顔で握手。次期総選挙への出馬を宣言すると、拍手が巻き起こり、感極まった山尾氏が涙した」という。

 一方で、当初予定されていた民進党地方議員との会合は前日21日夜に突如中止に。マスコミが大挙詰め掛けるなか「離党した山尾氏と一緒にいるところを撮られるのはリスクが高い」と判断した議員も多かったようだ。

 山尾氏が立候補する愛知7区は情勢が混沌としており、民進党は候補者の擁立を先送り。当の山尾氏は「苦しい戦いだが、勝ち目はある」と踏んでいるというが、さて…。