中国で横行 偽フカヒレの恐怖

2013年01月16日 16時00分

 日本も漁獲している太平洋のサメ類が1995~2010年の間に推定で年率5~17%の割合で急激に減少したとの調査結果を、南太平洋の島国を中心とする「太平洋共同体」の研究グループが12日までにまとめた。中華料理の食材として高い価格で取引されるフカヒレ目当ての乱獲が一因とみられるが、本家の中国では偽フカヒレが横行しているという。その驚きの実態とは。

 

 

内臓に大きなダメージ与える偽フカヒレ  

 

 高級食材で知られるフカヒレだが、国営中央テレビは先日、中国各地の飲食店や市場で、フカヒレとして販売されているものの多くがゼラチンなどで作られた偽物だったと報じた。

 

 同テレビの記者が河南省の高級レストランや南京の結婚式会場の厨房などに潜入取材したところ、食用ゼラチンや塩化カルシウムなどを使って本物そっくりに加工した「偽フカヒレ」が提供されていた。有害物質を含む可能性もあり、同テレビの報道を受け、当局も調査を開始した。

 

 中国には黒いビニール製の乾燥ワカメやシリコーン製のシラウオ、ゴム製のナマコ、コシを出すためにプラスチックを練り込んだ麺などの仰天偽食品が存在していたが、偽フカヒレの体への危険度はそれらに勝るとも劣らない。中国紙「法制晩報」は「偽フカヒレは腎臓、肝臓、生殖器に深刻なダメージを与える可能性がある」と報じ、しかも「偽フカヒレは無臭で軟らかく、簡単に裂け、煮込んだら水が黄色く濁るので、シェフは見分けることができる。しかし、すでに加工されたレトルトのスープだとプロでも見分けることは難しい」とも指摘している。