“覚醒剤ドッキリ”ユーチューバー逮捕 違法迷惑動画のアップが続く背景

2017年09月09日 17時00分

 先月30日に動画サイト「ユーチューブ」にアップされた「覚醒剤 いたずらドッキリPrank」と題した動画が物議を醸している。

 動画は、男性ユーチューバーが交番の警察官を勘違いさせるというドッキリ企画。両腕に入れ墨の入ったガタイのいいタンクトップ姿の男性ユーチューバー・デイジー氏(年齢不詳)が、交番で道を尋ねるフリをして、警察官の目の前で“白い粉”を落とし、警察官が気が付くと同時に猛ダッシュで逃走を図るという3分50秒の映像。薬物と見せかけた“白い粉”はグラニュー糖だった。

 この動画が投稿からわずか1週間ですでに120万回以上再生されたが、福井県警は8日に偽計業務妨害の疑いで、デイジーこと自称広告業の西坂大治容疑者(31)と撮影していた無職西坂美那容疑者(28)を逮捕した。

 批判も承知でユーチューバーらがこぞって“スレスレ”動画をアップし続けるのはなぜか。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「昔は投稿動画が1回再生されるたびに0・1円の報酬が入ったが今は0・03円にまで値下がり、ユーチューブだけで生計を立てられる、いわゆるユーチューバーはいなくなったといわれている」と語る。

 2017年の調査でもまだ子供たちの憧れの職業の上位にランクイン。HIKAKIN(28)やはじめしゃちょー(24)のようなトップユーチューバーのバーターとしてでも世に出たいと、その多くがユーチューバー専属事務所に所属している。

「ユーチューブ自体では稼げず、タレントとしてデビューするきっかけや、もともと情報商材(ネットを介して売買されるギャンブル必勝法、アフェリエイトの儲け方、異性にモテる方法などの情報で、ほとんどが詐欺まがいとされている)を売っていたような連中がネットビジネスのチャンスをつかむために売り込む場になっているので競争はシ烈です」と井上氏。

 今回の“警察沙汰”動画のような過激なものが数々生まれる背景には、こうした競争激化があるようだ。