SNSで知り合った男女3人が…謎だらけの集団自殺未遂

2017年08月22日 17時30分

 インターネット上の会員制交流サイトSNSで自殺仲間を募り、知り合った徳島県の女性(31)に多量の抗精神病薬を飲ませたとして21日、高知県警中村署は自殺ほう助未遂容疑で、さいたま市桜区の無職、近藤英司容疑者(42)と住所不定無職の早田祐貴容疑者(20)を逮捕した。

 3人は今月中旬ごろまでに、SNSで集団自殺を計画。近藤容疑者と早田容疑者が15日、さいたま市内でレンタカーを借りて徳島まで行き、女性をピックアップ。高知県土佐清水市の漁港付近の堤防に向かい、そこで多量の薬を飲み、集団自殺を図った。

 17日午前9時ごろに現場を通りかかった住民が、堤防に寝そべった状態の意識不明の3人を発見。周囲には恐怖を打ち消すために酒盛りをしたのだろうか、ビール缶や酒瓶が散乱していた。遺書は見つかっていないという。

 3人は搬送先の病院で意識が回復し、すでに退院している。「車や薬を用意し集団自殺を主導したため男2人を同容疑で逮捕した」(中村署)

 同署によると「3人はいずれも高知出身ではなく土地勘もないはず。現場は小さな漁港で自殺の名所でも、景勝地でもない。車で数十分の場所には自殺の名所として有名な足摺岬があるが、なぜこの現場に来たのか全く分からない」という。

 20歳と若い早田容疑者はパンクロックバンドのドラマーとして精力的にライブ活動を行い、10月にはCD発売も予定している。容疑者が集団自殺の計画に使ったSNSではバンド仲間らが、連絡がつかなくなった容疑者の身を案じ「理由なんてなんでもいい。ただ生きててくれ!」「些細な事でも目撃情報でも教えていただけたらうれしいです」と必死に情報提供を呼びかけていた。

 仲間に囲まれ“リア充”を謳歌しているかに見える若きバンドマンの突然の失踪、知らない人同士でゆかりのない高知県での集団自殺…とナゾは多い。