「修学旅行ぼっち飯」回避へ食物アレルギー対応マップ製作

2017年08月17日 17時00分

 学校で昼ごはんを食べる相手がいないため、トイレの個室などにこもって1人で食事することを「ぼっち飯」と呼ぶ。そんな寂しい食事を修学旅行でも強いられているという。

 NPO法人「Check」代表理事の金子健二氏は「修学旅行の班別自由行動で、食物アレルギー対応の飲食店を見つけられずに、班とは別に1人だけコンビニのおにぎりなどを食べるケースが多いんです」と語る。

 希薄な交友関係を原因とする学校内の「ぼっち飯」と違って、「修学旅行ぼっち飯」は食物アレルギーが原因だ。

「いまや小学校、中学校、高校では全校に必ず1~2人は食物アレルギーの生徒がいます。修学旅行のホテルでの食事は事前に学校から情報が伝わっているので問題ありませんが、班別自由行動で飲食店を見つけようとしても、なかなかないんです」(金子氏)

 そこで、同法人では、年間120万人の修学旅行生が訪れる京都を対象にアレルギー対応マップを作ることにしたのだ。

「京都駅や清水寺の周辺にはアレルギー対応している店が非常に少ない。ボランティアとともに9月14日に対応店舗を調査することにしました」(前同)

 この情報は外食情報共有サイト「レアめし」で公開される。旅行会社勤務の経験を持つ金子氏は業界の裏事情を明かす。

「旅行会社は実はアレルギー対応店舗の情報を持っているんです。しかし、アレルギー対応ツアーはそれだけで一つの高額な商品になる。だから、積極的にノウハウを開示しません」

 今回の取り組みによって、業界の意識を改善させることも目的のひとつだ。

 楽しい思い出を作るべき修学旅行でコンビニ弁当やファストフードを1人で食べるなんてわびしすぎる。京都の修学旅行は9~11月が盛況となる。今後は東京や神奈川など、別の地域でも同様のアレルギーマップを作る予定だ。