呆れた韓国 路線バスに慰安婦像

2017年08月16日 07時00分

 韓国の首都ソウル市内を走る路線バスの運行会社が14日、中心部と北部を結ぶバス車内に、従軍慰安婦を象徴する少女像を乗せての運行を開始したというからあきれる。これまで慰安婦像はソウルの日本大使館前や釜山の日本国総領事館前など野外に設置されてきたが、今度はバスの車内という“密室”に設置。偶然、乗った日本人が、不測の事態に巻き込まれる可能性も出てきた。

 慰安婦少女像を乗せた路線バスが運行を開始したのは、ターミナル駅のソウル駅、日本人観光客に人気の南大門市場やロッテ百貨店など、ソウル観光で利用する主要路線の151番バス。同路線を走る全34台中5台の座席に強化プラスチック製の慰安婦像が固定された。

 市民団体などが14日を“慰安婦問題の記念日”としていることからバス会社社長が企画し、管理者であるソウル市の許可を得て9月30日まで運行するという。

 運行初日となった14日は、朴元淳ソウル市長(61)も乗車し「犠牲になった人を悼む機会になる」と評価。バス会社社長は「個人的な企画でソウル市の事業とは無関係」と強調した。

 しかし、“慰安婦少女像バス”がソウル市内を走るあまりに常軌を逸した状況には、さすがに韓国国内からも批判の声が上がっている。

 ソウル在住の30代男性は「クレージーだよ。前大統領が決めた慰安婦問題を巡る日韓合意に問題はあると思うけど、こんなアピールの仕方は恥ずかしい。もっと冷静に考えるべき」と話す。

 また、ソウルに留学中の20代日本人学生は「日韓問題となると過激な人が出てくるのが韓国。バスの慰安婦少女像も変に“神聖化”されて、過激な市民団体の人がバスに常駐している可能性もある。余計なトラブルを避けるためにも乗るのを避けたい」と警戒している。

 そもそも慰安婦問題は、2015年12月に日韓両政府が「最終かつ不可逆的に解決すること」で合意している。日本政府は合意内容に基づき16年夏、韓国政府が設立した慰安婦のための財団に10億円を拠出した。

 一方、日韓合意で韓国政府は各地に設置された慰安婦像の撤去について「適切に解決するよう努力する」としたが、いまだ放置されたまま。そこへきて今度はソウル市内の路線バスにまで慰安婦少女像が設置される“珍事”を黙認している状況だ。

 これには菅義偉官房長官(68)も14日に出演したBSフジの番組で、「あってはならない。日韓合意は国際約束なのだから、互いの政府が努力するべきだ。実行に移してほしい」と不快感を表明。さらに北朝鮮問題が切迫している状況を念頭に「日米韓で連携して対応しなければならないときに、極めて残念だ」と話した。

 反日姿勢を前面に出し「日韓合意を破棄する」と宣言して5月に就任した文在寅大統領(64)は路線バスの慰安婦少女像を黙認している。日本人観光客への危険も懸念される事態だけに、韓国政府には誠実な対応が求められるところだが…。