米白人至上主義デモ 反対派に車突っ込み30人以上死傷

2017年08月14日 17時00分

 米南部バージニア州シャーロッツビルで12日、白人至上主義などを掲げる団体と反対派との間で衝突があり、反対派が集まっていた付近に車が突入し、女性が死亡するなど計30人以上が負傷した。暴走車の暴挙に現場は阿鼻叫喚がこだました。

 シャーロッツビルでは、南北戦争で奴隷制度を支持したロバート・E・リー将軍の像の撤去計画が持ち上がり、抗議集会がたびたび開催されていた。白人至上主義の米秘密結社「クー・クラックス・クラン(KKK)」やネオナチが同所に集結。反対派との小競り合いは11日夜から散発的に発生していた中、最悪の事態は起きた。

 反対派の群衆がひしめく交差点にダッジ・チャレンジャーが猛スピードで突っ込むや前方に止まっていた車に衝突。バンパーがグシャグシャになりながらも同車はバックギアを入れ、来た道を爆音を上げて、猛然と引き返したのだ。衝突の瞬間、道路に出てきた人たちもバックしてきた車に巻き込まれるなどした。32歳の女性が死亡し、警察当局はオハイオ州に住む白人のジェームズ・フィールズ容疑者(20)を殺人容疑で身柄拘束した。

 トランプ大統領(71)は「とてつもなくひどい憎悪、偏見、暴力を最も強い言葉で非難する」「アメリカは一つにならないといけない」と話し、ホワイトハウスは大統領の非難対象に白人至上主義者も含まれると説明した。とはいえ、もともとこの白人至上主義の運動は昨年の米大統領選が遠因にあるとされるだけにトランプ大統領の対応には、非難の声が飛んでいる。

 また集会を警戒していたヘリコプターがシャーロッツビル郊外で墜落し、2人が死亡。当局は墜落原因を調べている。マコーリフ州知事は非常事態宣言を出したが、全米に混乱が広がる恐れがある。