関東地方が猛暑となった9日、神奈川・横浜も今年初めて気温35度を超える厳しい暑さに見舞われた。同日から、みなとみらいエリアでスマホアプリ「ポケモンGO」のイベントが始まったことで、横浜には人々が殺到。うだる暑さの中のプレーを楽しんだ。

「赤レンガパーク」と「カップヌードルパーク」はスマホ片手に歩く人々であふれた。彼らの目的は、日本に出現しなかった欧州限定のモンスター「バリヤード」や「アンノーン」をはじめとするレア種の捕獲だ。出現するモンスターの数も通常の倍以上とあって、老いも若きも会場をウロウロ。男性会社員(33)は「彼女と有給を取って来た」と熱い心をのぞかせた。貴重なポケモンが“入れ食い”状態とあって「神イベント」と評価する声が相次いだ。

 一方、プレーヤーを悩ませたのが猛暑。スマホが高温で動作異常になることからアプリが「落ちる」現象が発生。また、暑さに参って「足がつった!」と叫んで顔をゆがめる男性や、スカートのまま下着を見られるのも仕方ないと木陰の地べたに座り込む若い女性の姿がみられた。「この暑さでは死人が出てもおかしくないと思った」(45歳の男性会社員)というのは多くの人の思いだ。

 ゴミ箱はあふれ、飲食店も人であふれた。

「横浜ワールドポーターズ」内のレストランでは「平日午後3時なのに、土日の混雑時より人が多い」(スタッフ)

 会場近くの車道には、車を路上駐車したままプレーに興じる悪質ドライバーが頻出。県警が再三、違反車両に警告の声を上げていた。イベントは15日まで続くが「平日でこの人の多さなら、週末はどうなってしまうんだろ」(20歳女性)。運営側は改善策に頭を悩ませそうだ。