北ミサイル意外な暴発抑止術 警鐘作家・濱野成秋氏が緊急提言

2017年08月08日 08時00分

 トランプ米大統領(71)は5日、国連安全保障理事会による対北朝鮮制裁決議の採択を歓迎した。ツイッターに北朝鮮は「10億ドル(約1110億円)以上の代償」を払うことになると指摘し「北朝鮮に対するこれまでで最大の経済制裁だ」と投稿した。先日、トランプ氏は米上院議員に「戦争が起きるなら向こうでやる。大勢が死ぬが、米国ではなく向こう側で死ぬ」と話したことが波紋を呼んだばかり。北の暴走が、米軍基地がある日本に向けられてもおかしくない状況下、防衛問題に詳しく「日朝、もし戦えば」などの著書がある警鐘作家の濱野成秋氏が“意外な提案”を本紙に寄稿した。

 アメリカにとって、北朝鮮の生き死になど、どうでもいいのだ。どうとでもなれ!と思うから、禁輸禁油が平気でやれる。どうせ北は地の果て。地球の裏側だから、バトルが起こってもシリアやイラクと同じだ、じゃかすか砲弾をぶち込めばいい、という程度の地域なのだ。

 やられる身になってみろ。かつての帝国日本も禁輸禁油で締め上げられた。その結果が、真珠湾攻撃となった。

 アジアは不利だ。戦前は西欧列強の植民地候補の国ばかり。その一つ北朝鮮は、今や戦前の日本同様に暴発寸前だ。限界を越えれば、横須賀や佐世保の米軍基地が真珠湾の役目を果たし、真っ先に攻撃されるだろう。

 北朝鮮は日本に近い隣国の一つ。民族的にも似通い、文明文化の交流史も長い。だったら仲良くいいつきあいを長く続けたいね。日本人はいつからアジア人同朋を嫌って西洋人になったのだ。

 険悪な隣人関係を解消する打開策はいくらでもある。極東アジアなど、戦争させておけばまた儲かる、というのが、過去500年にわたったヨーロッパ列強の皮算用なのである。

 安倍首相よ、北と隣人愛外交を、自分から名乗り出よ。かつて田中角栄は命運をかけて中国に赴き、国交正常化に務めた。まさに命がけだったと述懐しているが、いつの時代も宰相として、角栄くらいの度量がなければ、日本国はもたない。北を相変わらず禁輸禁油で締め上げる。これで原発テロや原爆ミサイルのお見舞いを受けて、国民の命が何十万と失われたら、その責任を取っても取りきれない。

 北の人たちは大のカラオケ好きで、歌の中に織り込まれたペーソスや郷愁や純愛を味わう人々だ。日本の故郷を思う歌、過ぎ去った時を歌い、亡くなった愛する人を偲ぶ歌こそ、互いに心を通じさせる。そんな催しを全国いたるところで催すことが、どんなに親しくなるか、これを考えて、こんな「ふるさとの歌祭り」から開始しようではないか。そんな機会を作りたいと、北の当局に提案するだけで、まず大きな一歩になる。

 次に教育や学術面での交流もいいだろう。医学やインフラ整備の計画もいいし、尖閣諸島近辺のガス田の開発もいい。アメリカさんにも参加してもらい、戦争モードから開発モードへ自然とチェンジさせていく。

 彼らにとって最もうれしいのは理解者の出現である。対等な関係で相手国を十分尊重する関係こそ望むところであろう。安倍首相よ、もっと自信を持ち、提案だけはしっかりしておきなさい。

 アメリカは日米安保と同じ条約を世界中の西側諸国と交わしている。日本はその一つに過ぎない。北が日本に劣化ウラン爆弾搭載の小型ミサイルをぼんぼん撃って来ても、アメリカにとっては、遠いお空の花火という程度である。

 このまま2年もたてば、北朝鮮もICBMを充実させ、在日米軍だけでなく、日本の主要都市への攻撃も辞さないだろう。こちら、関係ありません、と日本が言おうと、問答無用である。アメリカの尻馬に乗って禁輸禁油だけで圧力側にいた以上、ミサイル攻撃を受けても文句は言えない。(警鐘作家・濱野成秋)