築地場外市場火災で不安再燃 関係者からは放火説も

2017年08月04日 17時00分

火と煙はマグロのオブジェに迫った

 東京・中央区の築地場外市場で3日午後4時50分ごろ、3階建て建物から出火し、店舗など7棟、計約935平方メートルが全焼した。けが人や逃げ遅れた人の情報はないが、東京消防庁や警視庁築地署が出火原因を調べている。

 近くで店舗を構える場外市場関係者は「最初は人気のラーメン店『井上』の上から火が上がるのが見えました。その後、調理向けの包丁などを扱う『大野屋商店』が燃えて…。ただ、ラーメン店は午後1~2時までで閉店し、出火時間は営業していない。火の不始末などは考えられないと思うけど」と首をかしげた。

 築地場外市場は築地市場に隣接し、約400店がひしめき合う上、古い木造建築がほとんどだ。

 近くの飲食店関係者は「古い建物が多いし、火事は珍しくない。数年前にも近くの通りであって、その時の原因は確か漏電だったはず。みんな『漏電じゃないか?』と言っている」と話した。

 火災の影響で、近くにある築地本願寺の境内でこの日予定されていた「納涼盆おどり大会」は中止になった。東京電力によると、築地2丁目と同4丁目で最大約200軒が停電した。別の飲食店関係者は「冷蔵庫の魚がダメになってしまう。しばらく営業もできない」と落胆していた。

 もっとも、関係者が「そう考えたくはないけど…」と前置きし、ささやいていたのは“放火説”だ。

「築地は老朽化が危惧されていた。これで『豊洲に移転しとけばよかったのに…』という声が出るのは仕方ないでしょう。移転延期を決めた小池百合子都知事が(今月2日に)就任1周年を迎えたこのタイミングで火災とは…放火かも、と思ってしまう」(前同)

 放火かはまだ分からないが、今回の火災で築地の安全面が再びクローズアップされることは間違いなさそうだ。