ナチスの「バックル型銃」は中国製?

2013年01月11日 16時00分

 第2次大戦中にナチス・ドイツが開発したとされる、ベルトのバックル型拳銃を所持したなどとして、神奈川県警は7日、銃刀法違反(拳銃加重所持)と火薬取締法違反の疑いで同県座間市の土木作業員和田元弘容疑者(47)を追送検した。

 元ガンショップ店長は「バックルガンというのはヒトラー政権時のドイツで、ナチ党の高級幹部の護身用に少数が作られたものです。普段はナチ党の紋章が刻印されたベルトのバックルにしか見えませんが、腹圧をかけるとバックルの前面が跳ね上がって22口径の銃身が飛び出し弾丸を発射します。捕まった際にホールドアップされた状態で、目の前の敵に向け、発射できるんです。銃身が1~2センチしかないので射程は1~2メートルしかないが、十分に殺傷能力がある」と説明する。

 その特殊さゆえに戦後は表舞台に出ることはなく、市場に出回ることもほとんどなかった。

「実際には照準を合わせるのが難しいことと、人ごみの中で急に暴発する危険などがあるので多くは普及しませんでした。ただコレクターの間では垂涎の拳銃ともいえる。ナチスのハーケンクロイツが入ったモノなら海外では、100万~200万円ぐらいの値段がついてもおかしくない」と拳銃に詳しい関係者。

 昨年10月に情報提供で県警が和田容疑者の自宅を捜索した際にトカレフ1丁とともに押収していたが、拳銃かどうかの判断がつかずに科捜研に回されていたほどだ。県内では初で全国的にも極めて珍しく、密輸入した可能性もあるようだ。

 先の元店長は「トカレフも所持していたとなると、バックルガンが中国製のレプリカである可能性も高そうです。中国では現在、ドイツの名銃ルガーP08やワルサーP38などのレプリカを販売して外貨を獲得することに熱心なんです。世界中にファンがいますから。また中国共産党の幹部の中にも、護身用のためにこういった銃の需要があります」と明かす。

 つまりナチスの秘密兵器が中国共産党の手によって、再生産されているということだ。