蓮舫代表「投げ出し辞任」のウラに小池都知事の影

2017年07月28日 17時00分

突然、辞任を決めた蓮舫代表

 約1年にわたって、迷走した“蓮舫劇場”がようやく終演を迎えた。民進党の蓮舫代表(49)は27日、ゴタゴタが続き、党勢が回復しない責任を取って、突如辞任を表明した。「東京都議選を通じて自身の足らざる部分に気付いた。統率する力が私には不足していた」と理由を語った蓮舫氏。女王様に君臨していたのに、このタイミングで代表の座を投げ出した真意とは――。

 蓮舫氏は会見で「私自身をもう一度見つめ直さなければいけない。足りないところ、なぜ遠心力を生んでしまったのか」と自戒を込めて理由を説明し、辞任を表明した。25日に野田佳彦幹事長(60)が都議選の惨敗の責任を取って辞意を示し、蓮舫氏は党の立て直しと続投を明言していたが、一転して26日夜、野田氏に辞任を伝えたという。

「そこのけ、そこのけ蓮舫様が通る」と党内でやゆされた気の強さと、負けず嫌いで知られる蓮舫氏が、自ら“白旗”を掲げたのは驚くばかり。

 舞台裏では「野田氏の後任幹事長に打診した岡田克也元代表や前原誠司元代表などに断られ、なり手がいなかった。もう誰も蓮舫氏についていけなかった」と民進党関係者は、最近の蓮舫氏の“裸の王様”ぶりを明かす。一度は代表継続に意欲を見せたものの、行き詰まった末の投げ出し辞任と言える。

 振り返れば蓮舫氏は、昨年9月の代表選最中に二重国籍問題が噴出し「台湾籍を抜いている」と身の潔白を主張したが、その後、訂正・謝罪した時点で、地方票の締め切りは終わっており、いわくつきで代表となった経緯があった。

 約1年の間、支持率は1桁台の数字も見られるほど低迷し、わずか5議席にとどまった都議選後に党内の不満は爆発した。「次の衆院選は都議選で得票率が最も低かった選挙区から出馬しろ」と罵倒され、二重国籍問題での戸籍謄本の公開を求められた。かたくなに拒んでいた蓮舫氏だが、渋々公開するハメに。それでも、台湾籍喪失の書類に使用された顔写真が証明書には不適切な斜めからの撮影カットだったことや、別の書類の一部を白塗りしたため、さらなる疑念を呼ぶ結果となった。

 加計学園問題での閉会中審査で、蓮舫氏は安倍晋三首相(62)を「記憶はなくなる。記録はない。納得できる説明をしてもらいたい」と追及したが、与党議員秘書はこう話す。

「蓮舫氏はよく安倍首相を『息を吐くようにウソをつく』と批判したが、二重国籍問題でウソをついていたのは、蓮舫氏自身。これ以上ないブーメランでした」

 突然、辞任を決意したのは、小池百合子都知事(65)の影におびえたせいだとも。

「蓮舫氏が代表で居座る限り、民進党を離党し、“小池新党”に逃げ込む議員が続出するのは時間の問題だった。連合、民進党の組織をそのまま小池新党に鞍替えすれば、小池新党もすぐさま全国規模となる。人一倍プライドの高い蓮舫氏だけに、党分裂どころか消滅させる事態となれば、永遠にA級戦犯扱い。その前に投げ出した“わがまま辞任”というのが実情でしょう」(永田町関係者)

 報道陣から「今後、また代表、女性初の首相を目指すのか?」と問われた蓮舫氏は「それに堂々と答える強さをまだ持ち合わせていない」と答えたが「足りない部分をもう1回よく考え、汗をかきたい」「もっと強くなる」とも続けた。

 最後まで強気の辞任表明だったが、第一線から退く気はさらさらなさそうだ。