“トランプ政権の顔”異例の辞任

2017年07月22日 17時00分

 トランプ米政権は21日、スパイサー大統領報道官が辞任し、後任に女性のサンダース副報道官が就任すると発表した。5月に辞任した広報部長の後任にアンソニー・スカラムチ氏を充てる人事も明らかにした。発足半年で「政権の顔」である報道官が辞任するのは異例で、政権内の混乱ぶりを露呈した。

 米大統領選干渉疑惑「ロシアゲート」などに揺れ、支持率が戦後最低水準に落ち込むトランプ大統領は、スカラムチ氏の起用で広報部門の人事を刷新、政権イメージの改善を狙う。だが、スカラムチ氏はホワイトハウスの他の高官との確執も指摘され、トランプ氏の思惑通りに事態が好転するかは予断を許さない。

 米主要メディアは、スパイサー氏がスカラムチ氏の起用に反発して辞意を伝えたと報道。トランプ氏は慰留したがスパイサー氏は断ったとされ、しこりを残した。メディアの政権批判が収まらない中、トランプ氏はスパイサー氏の報道対応に不満を示し、広報態勢の見直しを政府高官に指示していたとの報道もある。

 スカラムチ氏は投資会社の創業者で、大統領選中にトランプ陣営で資金調達役を担った。トランプ氏は声明で「尊敬できる人物で、政権の重要な要員となる」と強調したが、スカラムチ氏はスパイサー氏のほかプリーバス大統領首席補佐官とも対立していたとされる。