オーストラリアでも揺れる「二重国籍議員」問題

2017年07月20日 07時15分

 民進党の蓮舫代表(49)は18日、台湾との「二重国籍」を解消したことを証明するため、日本国籍を選択したことを裏付ける戸籍謄本などの関連資料を公表した。海外でも二重国籍問題で揺れている国がある。

 オーストラリア連邦議会で野党、緑の党の上院議員2人が出生国との二重国籍だったことが18日までに判明し、数日の間に相次いで辞任を表明した。憲法は二重国籍保持者が議員になることを禁じている。

 一連の騒動を受け、英国生まれで知られるアボット前首相(59)は既に英国籍を放棄したことを証明する文書をネット上に掲示した。

 緑の党の2人はいずれも副党首。14日に議員辞職を表明したスコット・ラドラム氏(47)はニュージーランド生まれで、8歳からオーストラリアに住むが、外部の指摘で二重国籍が発覚し「ニュージーランドを母国と考えたこともなかった。出馬の際に確認すべきだった」と釈明した。議員生活9年だった。

 18日には、ラリッサ・ウォーターズ氏(40)がカナダとの二重国籍が判明したと辞任を表明した。オーストラリア人の両親が滞在していたカナダで生まれて国籍を付与されたが、1歳を前に出国。その後は一度もカナダを訪れず、カナダ人との認識はなかったとし「悪意のないミスだ」と説明した。

 ウォーターズ氏は2011年から議員活動しており、今年5月に連邦議会場で乳児の娘に授乳し、「議場で母乳をあげた初の議員」として世界の注目を集めた。

 同氏は豪州メディアに「ラドラム氏の辞任があり、急いで調べたところ、昨日午後(17日)にカナダ当局から二重国籍になっている確認が取れた。見落としの全責任を負います」と語っている。

 オーストラリア事情通は「オーストラリアは建国からずっと移民の国で、最新調査では3割近くの国民が海外生まれ。二重国籍が議員になれないのは時代遅れという声が大きいですが、現行の憲法は憲法。憲法さえ守れない人が議員になる資格はありません。ほかにもたくさん二重国籍の議員がいて、これからどんどん二重国籍が発覚し、辞めていく議員が出てくるとみられています」と指摘する。