蓮舫代表「二重国籍」解消も民進の混乱解消せず

2017年07月19日 17時00分

会見した蓮舫氏

 民進党の蓮舫代表(49)は18日、党本部で開いた会見で、日本と台湾の“二重国籍”問題の解消を裏付ける戸籍に関する資料の一部を公開した。ところが、これで疑惑が払拭したかに思えた矢先、ネット上に「中国籍を持っていた!」と“三重国籍”という新たな疑惑が持ち上がった。党内では「会見で(代表を)辞めると言ってほしかった」と不満が噴出し、収束のメドが立っていない。

 蓮舫氏が公表した資料には戸籍謄本のほか、台湾のパスポート、台湾籍を喪失した台湾の証明書が含まれていた。

 戸籍謄本には、本人が日本国籍選択を宣言した日として「平成28年10月7日」と記載されていた。今年6月28日付で東京都目黒区で交付されたという。台湾籍離脱を証明する書類として、台湾当局から16年9月13日付で交付された「喪失国籍許可証書」も公表した。蓮舫氏が議員になってから台湾人として活動していなかった傍証として、1987年7月4日で期限切れの台湾発行旅券(パスポート)も公開した。

 開示資料のうち、家族情報や自筆の署名については「個人情報に関わるものだ」として伏せた。蓮舫氏は戸籍謄本を公表した理由について「家族の了解が得られた。野党第1党党首として発言の信頼が揺らいではならない。(台湾籍を抜いていなかった)手続きを怠っていたことは事実。故意ではないが深く反省している」と説明した。

 蓮舫氏といえば、政治家になる前は人気タレントとして、台湾人というアイデンティティーを武器にバラエティー番組などに出演した。当時、雑誌のインタビューでは「父は台湾で私は二重国籍です」「私の国籍は台湾」などと発言を繰り返した。

 しかし、昨年9月の民進党代表選の最中に二重国籍問題が発覚した直後、蓮舫氏は「私は日本人」と説明。その後、説明を二転三転させる優柔不断な対応を続けた。

 蓮舫氏は「当時の私は本名の“蓮舫”という名前で、アジアのダブルのルーツを持っているという部分でキャラクターを果たせる形のタレントでした。これは自分のルーツを基に際立たせた。その部分でハーフという部分、ダブルという部分を強調したことが、結果として今、法的な評価、あるいは事実関係を含めてそごが生じているのは本当に申し訳ない。当時の発言が軽かったと思っている」と話した。

 だが、ネット上では、蓮舫氏が過去に雑誌などで語った内容に「台湾籍を持っている」以外にも「中国籍を持っていると発言していた」ことがあったと話題になっている。

 報道陣から「ネット上で“三重国籍”疑惑が指摘された。本当か?」と問い詰められた蓮舫氏は「あり得ません」とぶぜんとした表情で話した。

 一方、民進党内は蓮舫支持派と不支持派の溝が深まっている。蓮舫氏は自身の対応が「(出自に関する)差別を助長する」との懸念を示した上で、戸籍謄本の一部を開示した。その対応に党内からは「資料を公開すべきではなかった。まず、代表を辞めると言ってほしかった」と怒りの声が上がる。

 蓮舫氏と距離を置く民進党国会議員は「民進党内には、蓮舫代表のほかにも二重国籍疑惑がある国会議員が複数いる。そうした政治家が党幹部などに就任した際、いちいち戸籍謄本の一部を公開しなくてはいけなくなるのは問題だ。前例を作った蓮舫代表の責任は重い」と語る。

 公職選挙法や内閣法には、二重国籍の者が国会議員や大臣になることを禁止する規定は存在していない。しかし、二重国籍を“隠して”議員になり、内閣府特命担当大臣などを歴任した後、トントン拍子で代表の座を射止めた蓮舫氏の対応は、民進党の党勢回復につながるのかは不透明だ。