大阪マンション賭博で14人逮捕 西成で横行する「賽本引き」とは

2017年07月10日 17時30分

 大阪市内のマンション一室で賭博場を開いたとして、大阪府警捜査4課は9日までに、賭博開帳図利と常習賭博の疑いで、同市西成区の自営業者(73)を、賭博開帳図利ほう助の疑いで男女7人を現行犯逮捕した。常習賭博容疑で、客の40~70代の男女6人も現行犯逮捕した。自営業者の逮捕容疑は8日午後11時25分ごろ、同市天王寺区上本町のマンションで、さいころを使って出目を当てる「賽(さい)本引き」と呼ばれる賭博をさせ、客から金を徴収した疑い。客6人は参加した疑い。

 捜査4課によると、8日深夜にマンションを家宅捜索したところ、14人がいて、現金約200万円を押収した。胴元側には暴力団員を名乗る容疑者が複数おり、同課は暴力団の資金源になっているとみて調べている。

 賽本引きとは、さいころ2個を振って出た目の合計を予想し、カネをかけるもの。そもそもは昭和時代、胴元(親)が1から6までの札から自分の意思で選んだ数字を、張子(子)が推理して1点から4点までかける「手本引き」という賭博が横行。複雑な要素がからみ、倍率も複雑。心理ゲームの面が博徒を熱狂させたという。

 事情通は「“読み”の要素が強い手本引きは究極のギャンブルと言われる。暴力団の親分が集まって、数十億円動くこともあり、警察が徹底摘発し、盛り上げ役かつ計算役の合力(ごうりき)を務められる人もいなくなり廃れた。代わりに、運任せで客を集めやすい賽本引きが主流となった。西成に定期開催される賭場が多く、年金生活者や生活保護受給者が集まるので、警察が毎年のように摘発している」と解説した。