あまりの気味悪さに、現場周辺では「呪いの儀式かも…」なんて声まで上がっている。
14日早朝、東京都大田区仲池上で、通行人から「猫が死んでいる。体が焼けているようだ」と110番通報があった。メス猫1匹が焼け死んでおり、警視庁池上署は何者かが猫に火を付けたとみて、動物愛護法違反容疑で捜査している。
猫は呑川沿いの鉄柵の下で死んでいた。同署によると、腹部以外は焼け焦げたような状態で外傷はなかったという。別の場所で燃やした後、死体を移動させたとみられる。
近所の女性は「私が見つけたのは朝の6時。前夜の10時半には異常なかった。夜の間に誰かが置いていったのね。焼けて真っ黒で、もとが何色の猫かもわからない」と証言する。
目撃者の男性は「なんで目立つところに置くんだろうな。普通なら隠すだろ。犯人のメッセージじゃないか。誰かが呪いの儀式でもやったんじゃないかと思ってしまうよ」と眉をひそめる。
呪いを疑う声が出るのも無理はない。前出の女性は「ちょうど3年前、近くのアパートに住んでいた70代のおじいちゃんが、猫が捨てられていたのと同じ場所から呑川に身投げしたのよ」と明かす。猫の死体は鉄柵の下の隙間から呑川へ身を乗り出すように捨てられていた。
自殺したお年寄りは数匹の猫をかわいがっており、中には黒猫もいたという。「おじいちゃんが何か言いたがってるのかしらねえ」と女性は首をかしげる。老人と猫に何か因縁めいたものを感じるのも仕方ないことか。
さらに先の男性は「死後硬直の猫は四肢が真っすぐ伸びていた。警察が死体を地面に置いたら、剥製のように4本足で立っていた」と語る。腹部だけが焼かれていなかったことに触れて「たいまつのように、猫を棒状のものに抱きつかせて固定して燃やしたんじゃないか」と推理した。“呪いの儀式”だとしても、虐待に変わりはない。
現場は不気味な雰囲気に包まれている。
呪いの儀式?東京・大田区「猫の焼死体」周辺住民に不安の声
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