森喜朗会長が痛烈メディア批判 広報強化宣言も関係者は「う〜ん」

2017年06月13日 17時00分

 12日に都内で開かれた2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の第20回理事会で、森喜朗会長(79)がメディアを批判する一幕があった。

 報道陣に公開された冒頭、森会長は先月31日に行われた、国、東京都、組織委員会、自治体の費用分担について話し合われた「関係自治体等連絡協議会」に関連し「理解していないメディアから不当な論説があった」と指摘。その上で「残念なこと。その論説委員は事情を把握していないし、担当記者とも話していない」と痛烈に批判した。

 具体的な媒体名は明かさなかったが、これまでバッシングに遭ってきた森会長のメディアアレルギーが表面化した格好だ。

「森会長といえば、事あるごとにバッシングされてきましたからね。昨年7月のリオ五輪の結団式でも『国家を代表する選手が君が代を歌わないというのはおかしい』と指摘したところ、マスコミから批判されたこともある。今でも警戒心が強いんですよ」(永田町関係者)

 著書「遺書 東京五輪への覚悟」(幻冬舎)の中でもマスコミについて「きちんとした取材もしません。分析も洞察もできないのでしょう。代わりに彼らは、私の話したことの一部分だけを取り上げ、こんなバカなことを言った、とんでもないことを言った、とやるのです」と恨み節。

 そんな経緯があったからかこの日、森会長は組織委員会の理事でありAKBグループのプロデューサーを務める秋元康氏(59)の「これだけ(組織委員会は)頑張っているのに、世間には伝わっていない」という指摘を引き合いに「広報機能を強化する」と強調した。

 だが、組織委員会関係者は「強化と言っても具体的には分かりません。う~ん、何のことを言っているのか…」と困惑するばかり。どう伝えるかは、大会成功の浮沈にかかわる。森会長のメディアアレルギーに関係者は振り回されそうだ。