痴漢冤罪から身を守るには…勘違いと詐欺恐怖

2017年06月07日 07時00分

 東京・江戸川区のJR総武線平井駅で、2日深夜に電車が20分以上も止まった“痴漢騒動”が大きな話題になっている。帰宅を急ぐ乗客らも巻き込まれた週末の騒動は結局、証言者が現れて男性の疑惑は晴れた。とはいえ、今回のように証言者が助けてくれるとは限らない。痴漢冤罪から身を守るにはどうすればいいのか。

 平井駅の件は日付が3日に変わった午前0時過ぎ、車内で20代の中国人とみられる女性が「男に触られた」と痴漢被害を訴えたもの。中国人女性は4人組で1人が非常停止ボタンを押し、電車は停止。女性らはこの男性を殴るなどしたという。

 男性は痴漢を否定。複数の乗客から「男性は片手でつり革をつかみ、片手でスマホをいじっていた」との声が上がった。運行は一時見合わせられ、乗客があふれ出したホームは騒然。男性は怒鳴り声を発しながら警官数人に連れ出されたが、証言者も警察の任意同行に応じ、痴漢行為はなかったと認められた。

 痴漢冤罪は恐怖そのもの。無実であっても、痴漢容疑で逮捕された時点で、会社をクビになったり、社会的に厳しい立場に追い込まれる。

 過去には両手がポケットに入っていたにもかかわらず、逮捕されたケースも。別のケースでは、つり革とケータイで両手がふさがっていたと主張しても、裁判長が「数秒は触ることができる可能性があった」として有罪判決が出た事例もある。

“か弱い被害者”である女性が“勇気を振り絞って”特定の人物を「痴漢!」と断定したら、それが間違いであるわけはないという前提が存在するからだ。
 今年は痴漢と名指しされた男性が電車から飛び降り、線路沿いに逃走したり、逃走の果てにビルから転落死するなど、痴漢騒動が多い。

 一般的には冤罪で痴漢を疑われた場合「すぐに現場を立ち去った方がいい。駅の事務室まで行ったら、警察を呼ばれ、女性の言い分だけで逮捕されてしまう」と言われている。

 法曹関係者は「電車が揺れてカバンが当たっただけと主張しても、女性が『カバンで女性の反応を楽しむ変態だ』と言ったらアウト。潔白だから出るとこ出てやるなんて理想論は通じません。正直、その場を何とかして立ち去らないと逮捕され、公判で後に冤罪を証明できても、会社をクビとかにされて社会的には終わる。とにかく口八丁で逃げるしかない」と解説する。

 そのためには男性側が被害者であることを周囲に知らしめながら逃げるのがベストだ。

「女性が『キャー、痴漢!』と叫ぶから、周囲の乗客は女性の味方をしてしまうのです。潔白ならば『恐喝だ! 助けて!』と大声で叫んで、痴漢冤罪の被害者であることを周囲の人に分かるようにするのが良いです。そして『私の両手がふさがってたのを見た人いますか?』と周囲に助けを求め、女性の非を突き止める努力をしましょう。正攻法としては、個人でも困った時の連絡先弁護士の名刺を用意しておいて、弁護士の名刺を渡して堂々と立ち去るという手法があります」(同関係者)

 女性の勘違いでの痴漢冤罪だけでなく“痴漢詐欺”もある。過去には、同じ“被害者”の女子高生が1年で5回も痴漢被害を訴え、数件で示談して計70万円を受け取っていたケースもある。民事裁判では、その女子高生の親が冤罪被害者に300万円を支払う判決が出た。ごくまれだが、“痴漢詐欺”でカネを巻き上げようとする女が存在するのだ。

「定期テスト受験から逃れるために、電車で近くの男性の腕をつかんで、『痴漢だ!』と泣き叫んで、悲劇のヒロインを演じながら試験をサボっていた女子高生がいました。駅員に『恐喝に加担するのか?』と思い知らせた方が良いですが、鉄道会社には女性の言い分のみを聞き、通報するマニュアルがあるともいいます」(同)

 逮捕され、公判となったら身分だけでなく、多額のカネも失う。

「周防正行監督の映画『それでもボクはやってない』のもとになった西武線高田馬場駅(東京都)での痴漢冤罪で無罪を証明したケースでは、再現映像製作に1000万円かかったそうです」(同)

 とにかく、自己防衛は念入りに行った方がいいだろう。