エッチな“痴療”に励む闇の風俗店が摘発された。警視庁保安課は15日までに、風営法違反(禁止地域内営業)の疑いで新宿区の個室マッサージ店「メディカルクリニク」経営者(56)を逮捕した。

 保安課によると、13日午後2時~同2時半、風俗店の営業禁止地域で山梨県の自営業男性(42)に対して、30代と40代の女性2人に性的サービスをさせた疑い。店では医師や看護師の格好をした女性からのイメージ医療プレーを提供。3年弱で約5600万円を売り上げたという。

 JR高田馬場駅から徒歩圏内の古びたマンションの一室でひっそりと営業していた同店は、ネット上にサイトを開設。女医やナースに責められるのが大好きな全国の客から予約を受け付けていた。サイトの文面には「肛門科泌尿器科の擬似診察、擬似痴療(原文ママ)を行い」とある。90分2万1000円の料金のほかに「初診料」として5000円。

「迷惑な声を出される方のご利用は、お断り」とある点について、風俗関係者は「快感で声を出されるとマンションの住人にバレる。それを嫌った注意書きだろう。摘発も住人や管理人の相談が警察に届いたのかも」と指摘する。

 実は同店のクオリティーの高さは同業者にも知られるところだ。「サンダンピッカーカテーテル」など本物の医療器具を使用することのほか「電動婦人科台」などの設備も充実。一番の売りは「本物の看護師」が在籍していたことだった。

 フェチプレーを得意とする風俗嬢は「すごいリアリティーがあると聞いたから技を盗みたくてさ。予約して1週間前に遊んできたばかり。部屋は手術室みたいになってて、診察台の上で剃毛されちゃったし、浣腸された。女は珍しいはずなのに、平気で尿道に導尿カテーテルを突っ込まれたから、本物ってのもうそじゃないかも」と振り返る。

 先の関係者は「この業界はエロい看護師が働いてることが多くて、本物を集めることは意外に難しくない。うちの店でも過去に在籍していた。この店は女性へのお触り厳禁だし、働きやすいと思う」と語る。

 サイトには「5月の日曜日、正看免許を持つナースが、出勤」と予告があった。