28℃設定はレディーファースト “クールビズ仕掛人”小池知事が解説

2017年05月13日 17時00分

 クールビズの冒とくは許さない!? 小池百合子東京都知事(64)が12日の知事定例会見で、「クールビズ室温28度論争」に“参戦”した。

 クールビズ論争の発端は、盛山正仁法務副大臣(63)の11日の副大臣会議での発言。同氏は2005年のクールビズ導入当時に担当課長としてかかわったが「科学的知見をもって28度に決めていない。なんとなく28度という目安でスタートした」と述べたのだ。

 小池氏にとってクールビズは環境相として実現した名刺代わりの仕事だ。「なんとなく」と言われては黙っていられない。会見で質問が出ると、待ってましたとばかりに「聞かれるということを想定して作りました」と資料を示して反論を開始した。

 小池氏は「当時の課長さんが『なんとなく』と言ったと聞いて、政治家になられたなと思ってしまいました」とジャブを放つと、室温の法律的根拠については労働安全衛生法とビル管理法に従って決定したと説明。事務所平均気温を調べるための企業アンケートで、26度という数字を得た。襟元を開けると体感温度が2度マイナスになる。これらが28度にした法律的・科学的根拠だという。

 さらには日本のエアコン技術と繊維産業の技術革新が進んだことなど、「今、注目を集めたのはチャンス」としてクールビズの成果をアピールすることも忘れなかった。

 しかしながら、私情も挟まっているようだ。
「28度でも男性は一般的に暑いと思うが、女性がオフィスでひざ掛けをしている。女性に目を向けてクールビズを始めた」と女性優先の政策だったという。

 小池氏本人が「エアコンの風の向きでレストランでも座る場所を変えるほど」の「寒がり」なことも“暑め設定”に拍車をかけたようだ。会見終了間際には自著を取り出して「クールビズについては全部書いてありますので」とチャッカリPR。だが、去り際に同書は「絶版」とオチをつけて笑いを誘った。