森友学園が民事再生法適用を申請 町浪理事長は両親と決別できるか

2017年04月22日 17時00分

両親との決別を宣言した籠池町浪理事長だが…

 学校法人「森友学園」(大阪市)の籠池町浪理事長は21日、民事再生法の適用を大阪地裁に申請したと発表し、引き続き同園を存続させる意向を示した。町浪氏は父親の籠池泰典前理事長、母親の諄子氏との決別を宣言してみせたが…。

 学園は国有地払い下げを巡る問題で豊中市に4月に開校予定だった小学校の認可申請を取り下げて以降、多額の負債を抱えた。その額は約20億円にも上るとみられ、今後さらに増える可能性がある。

 裁判所による再生開始の決定後、学園側は再生計画案を地裁に提出し、債権者の同意を得た上で再建を進めるが、イバラの道が待ち受ける。再生計画案が不透明な場合、再生開始決定に至らずに適用申請が棄却される場合もある。

 民事再生法申請に当たって、町浪氏は弁護士から前理事長夫妻との関与を遮断するよう約束させられたという。町浪氏は「自ら考え、自ら進んでいく」と話し、今後の学園運営で両親と相談する考えはないと強調した。

 ただ学園は良くも悪くも前理事長夫妻の“剛腕”で、成り立っていた。前理事長は安倍昭恵首相夫人(54)を名誉校長に迎え、国会議員や府議会議員などとのパイプを築き、国有地の格安払い下げや認可を受けたのは、まぎれもない事実だ。

 また前日には、保育士不足の件で、大阪市役所を訪れた保育園園長でもある諄子氏は役人相手に激高する“大立ち回り”を演じ、そのパワーはすさまじいものがある。

 今後、前理事長夫妻を学園や幼稚園の運営に一切タッチさせないといっても表向きで、“院政”が敷かれるのは明白だ。とはいえ、前理事長夫妻は小学校の建設工事費の契約書偽造や補助金の不正受給などで逮捕される可能性もある。いずれにしろ、学園再生には、町浪氏が“独り立ち”しなくてはいけない状況となりそうだ。