罷免された朴槿恵前大統領の自宅前が一触即発状態

2017年03月14日 17時00分

 憲法裁判所の罷免決定で12日に大統領府を出た韓国の朴槿恵前大統領(65)の自宅周辺が、大変なことになっている。警察やマスコミはもちろん、熱狂的な追っかけのじいさん、ばあさんがたむろし、一触即発の状態となっているのだ。

 12日夜、自宅に帰った朴氏を迎えようと、ソウル・江南区にある朴氏宅には、国旗を持った支持者らが殺到した。一夜明けた13日も、朴氏がプリントされたマントをつけたおばさんが複数出現し、国旗を振ったり「朴大統領は無罪だ!」と応援活動を繰り返した。

 在韓の女性ジャーナリストは「疑惑でズタズタの朴氏だが、父親の朴正熙元大統領を崇拝するコアなファンが、とくに高齢者には多い。9割が罷免に賛成だが、1割ぐらいは熱狂的な支持者がいる」と語る。

 血気盛んな追っかけ軍団は、周辺のマスコミに「お前ら真実を報道しろ!」とかみつき、自宅前を警護する警察官にも文句を付ける。特にオバちゃんファンたちは怖いもの知らずで、あちこちで怒鳴り散らしており、「何が起こるか分からない状態だ」(地元記者)と緊張感が漂っていた。

 報道陣も200人近くが集結する。規制線がいいかげんで、門のすぐ前まで記者たちがおしくらまんじゅうのように詰め寄っている。現場を取材する記者は「すでに罷免を求めるデモは終了し、民衆で埋め尽くされたソウル市中心部はシーンと静まり返っている。これからは、ここが主戦場だよ」と苦笑い。

 朴氏の自宅は繁華街と住宅街の境目にあり、近くに中華料理店やセブン―イレブンもあるので、追っかけやマスコミが長時間居座ったり、張り込んだりするのには絶好のロケーションとなっている。一方で、近くの路地は報道関係者の車両で埋め尽くされ、道行く車は片側通行となってしまい、朴氏の帰宅は明らかに近所迷惑となっている。

 一部メディアは13日午前、朴氏の自宅を訪れた国会議員が「ボイラーが壊れている」と証言したと報じ、外出もままならないため、住環境は大統領府より明らかに悪い。

 罷免により不逮捕特権が剥奪され、一部には今週中にも検察が自宅に捜査へ入るという情報もあり、私邸付近の騒動は収まりそうもない。

 

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