傍聴席には医師も待機 長丁場「百条委員会」の過酷現場

2017年03月13日 17時00分

 都議会百条委員会の初回(11日)は元副知事、元市場長、豊洲の土地を都に売却した東京ガス関係者らが呼ばれた。

 最初に証言台に立ったのは福永正通元副知事(75)と大矢実元中央卸売市場長(74)の2人。福永氏の後任となった浜渦武生元副知事が東京ガスと“水面下”で交渉したことをうかがわせる資料があり、その内容に注目が集まっていた。大矢氏は「水面下の中身は承知していない」と首を振る。このように2人とも都議らが聞きたい肝心な点については「承知してない」「記憶にない」を繰り返した。また、東京ガス関係者9人の尋問でも「記憶にない」が連発された。

 問題は記憶だけではない。この日、傍聴席から証人たちを見守る白衣姿の人物がいた。都議会関係者は「都議会で医師を用意しました。百条委だからというわけではなく、証人に高齢の方が多いので。何にでも対応できます」と万が一のために準備していたと話した。

 福永氏らの尋問は約3時間半、東京ガス関係者らも約4時間と長丁場。福永氏らだけでなく、東京ガス関係者も市野紀生元会長(76)など高齢世代だ。「証人の中には途中で脈を測った人もいる。高血圧だったんですかね」(都政関係者)

 石原慎太郎元都知事(84)は20日午後1時から3時間の尋問が予定されているが、先手を打って、体調不良により1時間にしてほしいと百条委サイドに伝えている。百条委メンバーの一人は「体調は大事なので1時間というのを認めないわけじゃない。しかし、『はい、わかりました』というわけにもいかない。休憩時間を多く取ることで対応することもできるかもしれない」と慎重に検討している。

 たとえ20日が1時間で終わっても、再度、百条委に呼ぶことも選択肢にある。石原氏にとって百条委は己の肉体との勝負でもある。