備えは大丈夫?最新の防災グッズ&備蓄食料を調査

2017年03月11日 07時00分

カバンに入れても邪魔にならない「クリンスイ タンブラーTM804」

 3・11東日本大震災から6年。直後は万全だったはずの防災対策を、職場や家庭で現在も変わらず続けているだろうか? 防災意識の高まりに伴い、防災・備蓄関連市場は拡大し、さまざまな商品が登場している。そこで今回は、最新の防災グッズ&備蓄食料を調査した。

【防災グッズ】サラリーマンなら災害発生時にオフィスにいる可能性が高いが、その対策を会社任せにしてはいないだろうか?

 イザという時のために自分でも備えておきたいという人にイチ押しなのが、2月末に(株)キングジムから発売されたばかりの防災セット。

「災害備蓄セット」「災害帰宅セット」(税別各4800円)の2タイプがあり、両方共通して入っているのは、保存水、非常用簡易トイレ、クッキーなど。さらに、前者には水なしですぐに食べられるご飯、アルミブランケットなど、1日分の滞在を支援する合計6アイテム。後者には非常用ライト、アルミポンチョ、ナップサック、ホイッスル、軍手など、災害時にオフィスや避難先からの帰宅を支援する合計11アイテムを詰め合わせている。

 どちらもA4ファイルサイズのパッケージで、書棚や机の引き出しなどにも効率的に収納できるのが魅力。パッケージは組み立てると仕切り付きの簡易まくらとして使用でき、避難先での仮眠時に周囲の視線を気にせず眠れるのもポイントが高い。

「首が当たるカドの部分は、ミシン目を潰してへこませることも可能で、箱の中に貴重品を入れることで、睡眠時の盗難防止にも役立ちます」というから、細部まで考え尽くされた防災セットだ。品質保持期限はいずれも4年と長いので、会社での導入を検討する企業も増えているとか。

 一方、東日本大震災の翌年に発売され、今なお根強い人気を誇るのが、三菱レイヨン・クリンスイ(株)の「クリンスイ タンブラーTM804」(税別3000円)。ただのオシャレなタンブラーかと思いきや、水道水を入れて振るだけで簡単に浄水できるというスグレモノだ。

 使い方は簡単。①本体に水道水を給水②フタを閉め容器を横にしてカートリッジにまんべんなく水がかかるように振る。約1~2分程度で活性炭が残留塩素を除去し、カルキ臭が気にならなくなる。災害時に公園の水道水なども、おいしく飲めるというワケ。

 実はこれ、年間販売目標をわずか3か月で達成するほど大ヒットした初代をさらに改良し、ワンタッチ開閉機能と密閉性の高いキャップを搭載した2代目。“外出先に持ち出す”という新発想の携帯型浄水器は、災害用備蓄に適した賞味期限5年の長期保存水なども販売している水を知り尽くした同社だけがなせる業といえる。

 また、タンブラー同様、1人1台備えておきたいのが、主婦の友社の「1台7役 蓄電できる 防災レスキューそなえ君SUPER」(税別2980円)。

 東日本大震災の4か月後に、災害時に役立つ7つの機能が付いた手回し式の充電LEDを発売した同社。本品はその後継品として従来の機能に加え、暗闇でも見つけやすい蓄光素材への変更、ライトの明るさアップ、最新のスマートフォンに対応した充電機能など、パワーアップしている。1台7役の機能とは①USB蓄電②手回し充電③白色LED3連ライト④サイレン⑤携帯電話充電⑥AMラジオ⑦FMワイドバンドラジオだ。

【備蓄食料】 被災時は野菜不足になりがちだが、そんな不安を解消してくれるのが、カゴメ(株)から発売されている「野菜の保存食セット」(税別3000円)。

「防災安全協会が主催する各部門において最も優れた非常食・災害食に贈られるアワード『第1回日本災害食大賞2016』機能性部門で優秀賞を受賞しました」(カゴメ)

「野菜一日これ一本長期保存用190g」6缶と「野菜たっぷりスープ160g」6袋の詰め合わせで、賞味期限は飲料が業界初の5・5年、スープは4年と長期保存可能。2人世帯で3日分となり、家庭内の備蓄に最適なコンパクトサイズだ。

「野菜一日――」は、腐食に強いポリエステルフィルムをコーティングした缶ぶたを採用。厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」が目標とする1日当たりの野菜摂取量350グラム分が1缶に濃縮されている。「野菜たっぷり――」は、野菜、豆、穀類をたっぷり使用した食べ応えのあるスープ。特筆すべきは常温でもおいしいことだ。

 備蓄食料の代表格というと、手軽な缶入りビスケットやキャラメルなどが思い浮かぶ。大手菓子メーカーからも各種出揃っており、江崎グリコ(株)の「ビスコ保存缶」や、(株)東ハトの「ハーベスト保存缶」などがよく知られている。

 加えて今年に入って、ヤマザキビスケット(株)はクラッカー「ルヴァン保存缶L」(税別850円)、(株)不二家はビスケット「ペコちゃんどこでもビスケット保存缶」(税込み497円)を相次いで発売。いずれも5年間の長期保存が可能となっている。

「国産鶏もつの旨煮」(右)、「国産真いわしの卯の花マリネ」は、缶詰のレベルを超えたおいしさ

【ローリングストック】日常使う食材を多めに常備し、日々使用しながら一定量の食料を家庭に備蓄して非常時に備える「ローリングストック」を実践している人は多いはず。

 備蓄食料は何も非常食・災害食に限ったことではなく、常日頃よく食べている慣れ親しんだ味の方が被災時に断然心強い。

 そういった意味で酒飲みのお父さんにイチ押しなのが、(株)明治屋の「おいしい缶詰」シリーズ。2014年に発売のグルメ缶詰だ。お酒のつまみやご飯のおかずにもなり、素材のエキスが溶け込んだソースや香味油を料理にアレンジしたりして、日常的に使い勝手がよく、非常時はそのまま食べられ、賞味期限も3年と長い。

 3月1日には新ラインアップ「おいしい缶詰 おそうざい」シリーズが登場し、「国産鶏もつの旨煮」や「国産真いわしの卯の花マリネ」(税別各400円)といった手の込んだメニューを含む、8アイテムが追加され、全60アイテムになった。

 一方、もはや国民食、大塚食品(株)のレトルトカレー「ボンカレー」シリーズに新たに加わった「ボンカレーゴールド 太陽のキーマカレー」(税別180円)は、そのままでもおいしいカレー。冷たいカレーなんて…と思うかもしれないが、15年に発売され、人気だった夏季限定商品がさらにおいしくなって定番商品として登場した。

 使用する油脂分を調整し、アーモンドミルクとココナツミルクパウダーを加えてコクを出しており、宮崎産日向夏果汁と完熟トマトがアクセントになっている。おなじみの変わらぬ味に、身も心も癒やされること確実だ。