森友学園問題ブチ切れ会見・籠池理事長の「大人力」を徹底解剖

2017年03月11日 09時00分

報道陣を前に持論を展開した籠池泰典理事長

“悪い大人力”噴出!! 大阪府豊中市で小学校の4月開校を目指している学校法人「森友学園」(大阪市)について大阪府教育庁の現地調査が9日、行われ、立ち会った籠池泰典理事長が報道陣を前にブチ切れた。肝心の調査は、籠池夫人の“妨害”に遭い、何もできず20分足らずで中止。この一連の言動について「大人力検定」で知られるコラムニスト・石原壮一郎氏(53)は「悪い大人力があふれ出ていた」とバッサリ斬り捨てた。

 石原氏は、この日の籠池氏の対応について「自分の言いたいことばかりでツッコミどころ満載。自分に都合の良い理屈を並べ立てるのは逆効果という分かりやすい例で、見てる方は余計に不信感を抱いてしまう」と厳しく指摘した。

 大阪府に認可を申請している豊中市の小学校用地に午後になって現れた籠池氏は、報道陣を前に「静かにしなさいな。国民の皆さんにお伝えします。私学審議会の『認可妥当』という結論が出たので、国有地を定期借地をさせてもらい、その後、買収しました。『認可妥当』がなければ、我々は土地も定借しなかったし、建物も建てなかった」。まるで認可妥当だからガタガタ言うな、と言わんばかりだ。

 これまでの報道では、安倍晋三首相、昭恵夫人、そのほか複数の政治家の名前やコネクションを利用してアノ手コノ手で認可を取ろうとしていたと伝えられている。それでいて一転、「これは仕組まれている」などと自らが被害者のような物言いだ。

 報道陣から質問が飛んでも無視。「国会で『疑念が出てきた』という野党の議員さんがいる。他に言うことがないのか」と意味不明な怒りをぶつけ「財務省の国有地と小学校の認可は別々なのに、一緒くたになってみなさまが私を追いかけてきた。表現の自由、報道の自由も分かるけど、基本的人権は大切やないか」とマスコミ批判だ。

 石原氏は「こういう場面こそ言葉を選ばないといけないし、そういうトレーニングや勉強を社会的に地位のある方はやっているが、籠池さんは言葉を選ぶことより、強く押し出すことに神経がいっている感じ。与党の幹部は籠池氏が参考人招致されると『何を言いだすか分からない』とこぼしたそうですが、それもよく分かる。説明責任のある大人としてはかなりダメだし、悪い大人力っていうのがあふれ出ていた印象ですね」と強烈なダメ出し。「悪い大人力」をほとばしらせる籠池氏を教育者と呼べるのか?

 さんざん悪態をついた籠池氏は「日本国を存続させるために、立派な人材をつくっていくのが教育であるならば、もう少し温かい目で見るべきだ」と人ごとのように自己弁護、揚げ句に「どうぞ、この学校を開設させていただきたい」と“泣き落とし”に出た。

 いったんは、報道陣に背を向けた籠池氏。それでも、このままではマズいと思ったのか、しばらくして再び報道陣の前に姿を見せ質問に答え始めた。愛知県の中学校の推薦入学枠についてはミスを認め、校舎建設費についても「7億5000万」と断言。だが、国と府、伊丹空港運営会社に金額が異なる計3通の契約書を提出したことを問われると「それについてはちょっとまた、ここで説明します。いつかは分かりません」と歯切れが悪くなり、報道陣から逃げ出して、車で小学校から立ち去った。

 この籠池氏には経歴詐称疑惑も取りざたされているが、石原氏は「関西大学商学部卒を法学部卒にしたり、それほど大きな詐称でもないので狙いが謎。居酒屋でオヤジが年収をプラスして自慢してるような小さな見えと似ている。学校を作ったり、日本の教育を変えると言ったり、大きなことを言ってますが、気が小さいのかも」と指摘。

 籠池氏がユーチューブで公開した動画について石原氏は「『私を知らないという国会議員を、実はよく知っている』と、逃げ切ろうとしている政治家をけん制しているような発言があった。キャラクターがおもしろいので(メディアは)籠池氏だけを追っかけ回してますが、認可を与えた大阪府や政治家との関係もある。籠池氏がやったことは洗い出さないといけないが、どこかの誰かの思うつぼで“トカゲの尻尾切り”になってはいけない」とみている。

 国会への参考人招致を野党が求めている渦中の籠池氏の言動が今後も注目されそうだ。