現地調査“妨害”籠池夫人 虐待と補助金不正受給疑惑浮上

2017年03月10日 17時00分

車で建設中の小学校を後にした籠池氏(右)と夫人とみられる女性(写真の一部加工は本紙)

 学校法人「森友学園」(大阪市)の小学校建設地の現地調査が9日、大阪府教育庁によって行われたが、実質20分弱で何の成果もないまま打ち切られた。府によると、副園長の籠池理事長夫人が「マスコミに情報を流出させているんやろ!」などと職員に携帯電話(ガラケー)を向けカメラで撮影し、職員が制止してもやめなかったため、中止したという。

 この夫人については悪評も浮上している。

 籠池理事長が園長を務め、副園長を夫人が務める「塚本幼稚園」の保護者は「奥さんが園長を務める高等森友学園保育園の方が問題がある。まだ話せない0歳児に虐待まがいのこともやってる話を聞いた」と指摘した。

 大阪市は同保育園について、園児に不適切な対応をしていた疑いがあるとして立ち入り調査をする方針を固めた。関係者によると、給食を時間内に食べられなかった園児は、イスの上に給食を置かれ、床に正座して食べさせていたという。

 ある0歳児の母親は「子供のおでこにあせもがいっぱいできて、鼻をこすったような痕もあって、お尻から血も出てた。保育園は『うちの園が問題じゃなくて、あなたの子供が弱すぎる。血が噴き出したっていうのなら、病院に行って診断書もらって来て』と。何があったかわからないので『見学に行きたい』と言ったら『他の園児の邪魔にもなるし、必要ない』と拒否されました」。

 母親は子供を預けるのをやめたが「やめた後に(籠池夫人から)電話がかかってきて『何でやめたの?』とか、おわびの電話なのかなと思ったら、第一声が『ウチの園を挑発してるのか』って」とも証言した。

 また、同園では市からの補助金を不正に受け取っていた疑惑も出ている。常勤の園長を置くことで増額される「所長設置加算」の受給について、市が支給額を精査した結果、受給額は開園した2010年から17年1月までの計約3000万円に上ったことが分かった。

 常勤園長は籠池氏の妻とされているが、系列の幼稚園の副園長をしているだけに、両方で常勤することは不可能では?と、市は実際の勤務状況を確認するという。