大阪府豊中市の国有地払い下げ問題で学校法人「森友学園」は建設中の小学校用地から出たゴミの搬出計画を、14日までに提出するとした。4月に開設予定だが、大阪府は不認可とする可能性を示唆している。

 このゴミ問題は森友学園に限らず、全国的にかなり深刻だ。

 文科省関係者は「一見、お寺の経営に見えて、実際は別の民間企業が経営している幼稚園の場合にあることなんですが、寺の無縁仏の屈葬地をタダ同然で借り受け、居住権を主張して奪い取る。掘り返すと人骨だらけ。大昔にまかれた消毒剤の毒性は運動場の砂塵になって園児の肺に。墓地そば幼稚園はゴミ捨て場同様、健康被害が多い」と語る。

 なぜ、そんなことになってしまうのか。

「金儲け優先の悪徳な人が幼稚園の開業をするには格別に安い土地を手に入れて、最初から元を取る気でかかる人が多い。すると、産廃業者の跡地とか豊洲や築地のような危険物が染み込んでいる土地とか、無縁仏ばかりの墓地をほとんどタダで手に入れたがる」と同関係者。

 しかも、そのような危険な土地の許認可には天下りも絡んでくる。

「行政側は待機児童がいるのを口実に、その土地を学園に安く払い下げれば、天下りができる。すると教育長が降りてくるケースが実に多い」(同)

 幼稚園は大学のように講師1人で200人の生徒に講義というわけにいかない。そこで教職員の給料を切り詰めることになる。タダ同然の土地に、子供好きというボランティア精神にあふれ、安い給料で働く先生たち…。一方で園長一家は親戚を理事に並べ、私腹を肥やす。悪徳な幼稚園はほんの一部しかないと思いたいが…。