政府と財界が主導して、毎月末金曜の終業時間を午後3時とする「プレミアムフライデー」が24日、一部の企業で始まった。現段階で導入しているのは120社ほどで、まだまだ様子見の企業が圧倒的に多い。

“プレ金”は、月末金曜の午後をプライベート時間にすることで旅行や飲食、買い物などの個人消費のカンフル剤になることが期待されている。だが、導入初日の24日午後4時を回った東京・大手町のオフィスビル内の飲食店街はガラガラだった。

 ある飲食店は「普段からこの時間はハッピーアワー(一部飲料を割引価格で提供する)で、プレミアムフライデーだからといって特別準備はしていない」と“プレ金”特需は全く見込んでいないという。実際、“プレ金サービス”をやっているのは大手居酒屋チェーンばかりだった。

 飲食業者からは「金曜日は黙っていても客が来るのに、プレ金のせいで客が夕方前には地元に帰ってしまう。どうせやるなら客が入らない週初めにしてほしい」という怒りの声も上がっている。

 電通の過労自殺問題などを受け、政府はプレ金を働き方改革につなげたい考えだが、「月末金曜だけ“半ドン”でも意味がない」「プレ金のロゴ製作とかプロモーションとか政府が莫大な予算をつぎ込んで広告代理店に委託しているんでしょ」と冷ややかな見方が多い。

 そんななか、意外なところからプレ金支持の声が上がっている。

 婚活中のアラサー女性は「プレミアムフライデーを導入している企業なんて一部の超優良大手だけですよ。既婚者は家族サービスだろうから、プレ金の3~5時にオフィス街の飲み屋にいる男は高確率で独身の好条件のはず!!」と力説する。

 プレ金には目をギラギラさせたハンター女子がオフィス街に出没するようになるかもしれない!?