都議会民進党は“都政刷新”を掲げる小池百合子東京都知事(64)の姿勢を高く評価し、豊洲市場移転問題の真相解明に向け、百条委員会の設置を求めた。

 そうした中、都議選(6月23日告示、7月2日投開票)に向けて党公認で出馬の予定だった2人を含む元都議3人が、蓮舫代表(49)に三くだり半を突きつけ、離党届を提出。元都議らは小池氏の政治塾に参加しており、小池氏に支援を求める構えだ。

 民進党の東京都連会長の松原仁衆院議員(60)も「政治は結果が大事。半年間の小池都政は評価できる。都政10年~20年のウミを出すには小池さんが必要だ」と話し、ラブコールを送る。

 民進党といえば、昨年の都知事選ではジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)を推薦した。都知事選からまだ半年もたたない中、小池氏への急接近は、いつもながらに節操がない。

 しかし、都議会や東京都連の小池氏へのアピールとは裏腹に蓮舫氏はにべもない。2日、小池氏との連携に向けた現在の調整状況について、蓮舫氏は「どこでどうなっているのか、話すことではない。(元都議の離党については)特段ありません」と話し具体的に何も決まっていないという。

 都議選の対応に向け、蓮舫氏の立ち位置がまとまっていない状況について、同党国会議員は「都議選で無党派層は、小池氏が応援する『都民ファーストの会』の候補者たちへの投票が予想される。蓮舫氏には、小池氏と連携するか否か早く決断してもらわないと、惨敗する。党代表としての器が試されている」と危機感を募らせた。

 党勢回復を見込まれて代表になった蓮舫氏。だが、支持率は1桁台に低迷中。蓮舫氏は「自分たちで努力するしかない」と話すのが精一杯だったが、都議会で議席ゼロの事態も出てくる。